- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334060916
感想・レビュー・書評
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軍事評論家、江畑謙介氏の著作。
定量化が難しい軍事力というものを何を以ってどのように評価するか、また、日本の軍事力はどのように評価されうるか。
装備品のスペックに関する話とか当時の防衛政策に関する話は古いんだが、軍事力とは何かという話自体は20年以上経ったいまでも通用するある程度普遍的なことを語ったもので、客観的評価が困難な軍事力というものをどのように捉えて評価するかということは、今日の軍事情勢を自分なりに考える上でも有用だし、頭の体操にもなった。
まだまだ軍事には疎いので非常になるほどと思わされるところが多くて勉強になった。自衛隊の体制とか他国の軍事力についても自分にとって新しい見方を提供してくれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史上において侵略軍というのはなかった、すべて防衛軍。
戦争を経験しない軍隊は弱い。実践を積んでいるから強い。
戦争とはすべて奇襲。
兵器を輸出する側は使ってくれて、実験してくれることを期待している。
戦争とは思った通りにはいかない。 -
(2001.06.08読了)(1999.05.15購入)
日本の防衛を考えるために
(「MARC」データベースより)amazon
軍事力の強弱とは何か、何が強弱を判断する要素となるのか。これを踏まえて、日本の今後の防衛を論議する上で考えねばならないことを、世界の常識の観点から、科学的に考察していく。 -
江畑さんの本は初めて読みましたけど客観的で明快、とても読みやすかったです。
扱ってる内容は軍事力が定数化しにくく強いのかどうか言い難いこと、平和的でありながら侵略軍ともなりうる軍事力の矛盾、軍事費、兵器輸出国の思惑、新兵器開発と化学•生物兵器、日本の軍備は他国へ与える影響や他国の視点を考慮にいれるべきこと、国際平和活動には普段からの合同訓練が必要なこと、また情報についてなどなどの基本的な事柄。読みやすさと客観性も考えてこれは入門書としては文句ないと思います。