完全犯罪に猫は何匹必要か? (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 237
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075347

作品紹介・あらすじ

回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた…。豊蔵に飼い猫の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!?十年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!すべての猫は、殺人のための装置だったのか。

感想・レビュー・書評

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  • 架空の地方都市、烏賊川市(いかがわし)を舞台とした、シリーズの三作目。

    猫に始まり猫に終わる、と言っても過言ではないような、猫づくしのミステリです。

    コミカルでユーモアに溢れた世界観が、受け入れられないとかなり厳しいですが、個人的にはこの様な軽快なミステリも、時には良いなぁと思います。

    このシリーズではお馴染みの、警部と私立探偵のやり取りが面白いですね。
    謎解き時の役割分担も、きれいに決まっていたのではないでしょうか。

    フェアに手掛かりが提示されている為、トリックが分かりやすいとも言われているようですが、その点でも潔さがあり好感が持てました。

    シリーズ四作目も楽しみにしています。

  • トリックや動機もしっかりしていて、本格ミステリとしても面白いし、コメディ要素もあってさらに面白いです。猫がずっと関わっているトリックであるのも、すごいと思います。

    招き猫の蘊蓄から、招き猫も奥が深いんだな…とも、感じました。

  • ミステリーとしてのストーリーもしっかりしてる。大学ネタは、やっぱり岡大がモデルなのかな。でも、教養ネコじゃなくて、教養犬がいたような。

  • 猫探しと招き猫をめぐる殺人事件。
    これもドラマを先に見たので、
    トリックは分かっていたが、
    それでも登場人物が面白かった。

  • 面白くないわけじゃないけれど、
    ちょっと疲れてしまった。
    三毛猫って時点でちょっとわかってしまった感じもあり・・・

    トリックはなんだか、めんどくせぇという感じがしつつ・・

    憎めない探偵にちょっとホッとした。
    ”なんでも屋”の岩村敬一が可哀そうだった。
    言われたことを彼なりにやったことなのにねぇ。

  • 密室の鍵〜の方が面白かったような。

    今回は、ぷっと吹き出してしまう笑いはなかった。
    トリックもバカバカしいものでは無く、残念。

  • 久しぶりに読書。
    猫だらけのお話。
    ダラダラ読みすぎてしまったけど、完全犯罪とは
    いえないなぁ。
    登場人物もこんなに多くなくていいかなぁという感想。

  • 烏賊川市シリーズ

  • 一作目より読みやすい。
    招き猫のうんちくが面白かった。

    実際かつお節で人は殺せるのだろうか・・・?

  • 烏賊川市シリーズ第3弾。今回のポイントは巨大招き猫。
    相変わらずの軽くゆるーいノリで最後には事件解決です。
    キャラにも愛着が湧いてきました。
    1作目を読んで大丈夫だったら、今回も楽しく読了することができるでしょう。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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