羽衣伝説の記憶 (光文社文庫 し 5-9)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334710873

感想・レビュー・書評

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  • 吉敷竹史と加納通子シリーズ第2作。別れた妻・通子の作品を見付けた吉敷が、その行方を追ううちに再会を果たす。これはハッキリ言ってミステリというより恋愛モノ。「北の夕鶴」を読んでいない人には何のことだか分からないかも。「北の〜」と違ってミステリとしてのおもしろみはほとんど無いけど、2人の、というか通子の過去がだんだんと明らかになっていく。

  • 吉敷シリーズ。別れた妻、通子との出会いを振り返りながら、新たに通子の生い立ちを知る。シリーズなので知っておいたほうがいいかな。かなり前後して読んでますけど・・

  • 吉敷竹史シリーズの長編11作目です。この作品は恋愛ミステリでしょうか。今回の吉敷刑事は、事件捜査の合間に元嫁を探します。どうみても私情捜査で、警察手帳をチラつかすだけでなく派出所巡査まで顎で使う不良刑事です。前作から推理が冴えて、探偵っぽくなったと思ったら、こんなていたらく。元嫁を探すトラベルミステリ進行で『北の夕鶴2/3の殺人』までの通子さんの背景をネタバレ回想していきます。スターウォーズ初期三部作の「帝国の逆襲」を見ている気分です。謎は提示した、続刊を待てという感じでしょうか?(1990年)

  • 今回起こる事件が単に吉敷刑事と加納通子とを再開させるきっかけに過ぎない事からも判るように、あくまで主題は吉敷と通子の2人の関係の修復である。
    いや、正確には吉敷は通子の忌まわしい過去を取り払う憑物落しの役割を果たしている。

    最近特に見かけない純愛を扱っているだけに通子の結婚恐怖症の重要なファクターとなっている麻衣子の自殺に関する解明が、どうも飛躍した発想に思えてならない。
    非常に勿体無いと感じた。

    島田氏の提唱する魅力的な謎の提示とその論理的解明が仇になってしまった。そんな印象を覚えた。

  • 2002.1

  • 1999/11/2 読了

  • 吉敷竹史シリーズ。

    新装版 2007年3月10日購入

    新装版 2007年3月26日初読

  • 吉敷シリーズ。吉敷と、別れた妻の通子との関係が判るというだけで、小説として面白いかどうかというと私は微妙。今後のシリーズを読み続けるためには、読んでおいた方が・・・という感じ。事件に関して洞察が深い吉敷も、女性に関して鈍すぎる・・・。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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