- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334719685
感想・レビュー・書評
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そうか…ミスリードか。
主人公が知ってて読者は知らない。
そんな小説をあまり読んでこなかったので、自分の中ではモヤッとしてしまいました。
老婆に成りすますのも無理があるよなぁ。
最後は結局、ジローに騙されてただけの可哀想な人になっちゃってたのがもう…報われんよね。
東野さんは好きな話も多いけど、やっぱり多く読んでいると、あまりハマらないのも生まれてくるんだな。
でも、やっぱり東野さんは好きだから、これからも読んでいきます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とある富豪の死に伴う、莫大な財産の相続のための遺言状公開。
そのために一ヶ原(いちがはら)家の人々+αが参集した旅館「回廊亭」で起きた殺人事件。
過去の火災事故(?)とも絡みながら核心へと少しずつ近づいていく...
そんなドラマなのですが...
最近読んだ東野作品の流れを振り返ると、『宿命』や『変身』といったどっぷり重厚感のある作品や、『犯人のいない殺人の夜』や『仮面山荘殺人事件』といったアイディアあふれる作品に触れておりました。
そのせいか、本作からはあまり面白味を感じることなく、淡々と読み終えた感じになりました。
山荘や旅館といった「ハコもの」(と、勝手に呼ばせてもらいますが)を目の前にすると、密室やら細やかなトリックなどを連想し、少々身構えてしまうワタクシ。
その性質が、「ハコもの」ミステリーを読む際の、面白さを感じる基準のハードルを上げてしまうのでしょうか。
また、個人的には当初からの設定に無理があるように感じてしまいました。
本作も、終始、主人公の視点からのみ語られる点は面白かったのですが、いかんせん、感情移入しづらい。
作中の登場人物のなかには、ワタクシの読みが甘いせいか、物語の途中段階では男か女かよくわからない人もいたりして...(これって、ワタクシの読書力の未熟さによる叙述トリック?(笑))
時期が近い「ハコもの」ミステリーとしては、ワタクシ的には、『仮面山荘殺人事件』の方がすきです。 -
現実世界ではありえない設定のミステリだが、推理小説として捉えれば許されるレベル。
特異な形の旅館に惑わされてしまう。
作者のミスリードに気付くか否か。
私は気づかなかったので最後まで楽しめたけど。
ラストはちょっと切ない。 -
東野作品初めて読みました
真相を追うのが探偵や刑事ではなく、復讐することを誓って孤軍奮闘する女性っていうのがこれまで読んだ推理ものとは違って新鮮でした -
主人公が報われなくてかわいそう
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最後の10ページで驚かされます。
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最後の最後に色々と覆されますが、もはやこのどんでん返しは、この作者の王道ですね。
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犯人がたしかに意外な人物
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おばさんでもない女性が、おばあちゃんに変装していて誰にもばれないって、それじゃ~コミカルな2時間サスペンス並みだな。
こういう感じの東野圭吾が好みじゃないだけかもしれませんが・・・・