美しき凶器 (光文社文庫 ひ 6-7)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334723682

感想・レビュー・書評

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  • 2020年東京オリンピック開催が決まったこのタイミングでたまたま読んだけど、ドーピングを主とした肉体改造がすさまじい作品。

    女性で190cm超、超人的な身体能力を持つタランチュラ。血液ドーピングは「サクリファイス」で知ったけど、妊娠期ドーピング怖…。成分献血くらいじゃ影響はないんだろうけど。

    東野圭吾さんの作品にしては荒っぽいというかアクションに頼りすぎかなぁ。

  • 誰に対してもあんまり感情移入できなかったー。
    スポーツ界ではタブーな内容。

    タランチュラな娘が恐怖。
    ハラハラする追走サスペンスやったのは間違いなし!

    ただ、最後の一言があるはずなら殺人は犯さんはずなんやけどなー。無念すぎる。

  • 謎解きと言うよりかは、ただの怪力の女性が暴れる物語…?
    最後の設定も……うーん

  • 元トップアスリートの四人が秘密を守るために犯した殺人。
    そこから始まる新たな殺戮を、復讐される者とする者両者の視点から描いたサスペンス。


    ラストが何となく読めてしまうのはともかくとして、視点が切り替わることで生まれる文章のテンポの良さとハラハラ感は面白い。
    ただどうしても嫌な読後感が残ってしまったのは扱うテーマのせい。


    小説の中のこととは分かっていてもぞっとしてしまう。
    ラストが悲しいからなおさらに。


    作者の性別で決めたくはないのだけど、男性の作者にこういう内容を描かれるのは嫌だなと思った。

  • スラスラと読み進めることが出来たが、中身は非常に薄かった。
    ああいう女性をナンパする男はたくさんいるんですね。

  • ドーピング、肉体改造、非現実的な題材であまり好みではなかったけど、タランチュラと警察と仲間達の追いつき追い越されの繰り返しは一気に読んでしまった。
    残り1/4でのどんでん返し、最後の最後で美しき凶器の意味が明かされる

  • スポーツとドーピング。ドーピングと言っても,ちょっと薬を服用するレベルではなく,倫理的に大丈夫?というレベルの肉体改造を施された娘“美しき凶器”が自分を生み出した者を殺されたその復讐劇。現実離れしている設定ではあるけれど,どこまで何を知っているのか,娘が最後のシーンで小夜子に言いかけた「baby....」のところで冒頭から最後の方までホラー・サスペンス一色だったこの物語に胸をしめつける要素が加えられてる。ミステリー要素はあまりなく,ぱーっと読めるタイプ。

  • ドーピングを扱った小説で、あまり好きでない内容。

  • 以外な最後だったが、それほど余韻が残らなかった。

  • テーマにドーピングを選んで、東野圭吾らしく、マッドサイエンティスト的な人物を配して、スリリングなストーリーを追いかけさせる作品、と言えばいいか。面白くなくはなかったが、何か不満が残ってしまった。と言っても、「うわーさすがだ」とため息をつきながら読み終えた数多くの他のもっと素晴らしい東野圭吾作品と比べれば、という程度のことではあるが。

    不満の理由はたぶん、一つには謎解きがなかったこと。もう一つは、ほとんど主役でもある「娘―タランチュラ」が、人格のない人間のように描かれていたこと、だど思う。後者は、じゃあ、どうしようがあるのか、などと考えても、凡人の自分には分かりようもないが。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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