- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334727772
感想・レビュー・書評
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探偵役の響さん、気ままで自信家、雄弁、多趣味とかなり好きなタイプの探偵だー。そして薄くはないけど、さくっと終わるので後味も良し。
謎解きについては「読者への挑戦」とあって、登場人物のデータや地図が詳しく掲載されてます。
かねてより敬愛してやまぬ先人の例にのっとり、それがまったく無謀かつ不遜な行為となるかもしれぬことを重々承知したうえで、作者はここにおいて、親愛なる読者諸氏に挑戦する。
でもこれなかなか難しいのでは。
ただ西尾維新の戯言シリーズを読んでいたので、トリックは割と簡単に分かってしまった、西尾さんの元ネタはこれだったのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/12/11
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明日香井叶、深雪夫妻と叶と双子の兄弟である響の三人が活躍する謎解きシリーズの第二弾であります
・・・・・と言っても叶はお飾りみたいなものですが・・・・・
ザ・推理小説!!
お話のスタートは、六年前あった殺人事件
実は、この殺人事件、叶、深雪夫妻の出会いの場であった訳ですが、これが後の、鳴風荘の事件に繋がっていきます
超能力的な能力を持ち合わせた姉妹が六年もの時を経て殺される
長い黒髪を切断されて・・・・・
5W1H
読者が自らなぞを解くというような形をとるこの作品
ではここで、謹んで読者の注意を喚起する
かねてより敬愛してゆまぬ先人の例にのっとり、それがまったく無防かつ不遜な行為となるかもしれぬことを重々承知した上で、作者はここにおいて、親愛なる読者諸氏に挑戦する。
・・・・・・を殺害した犯人は誰か?
また、その答を導くための論理的根拠は?
本編のこの段階までに、読者諸氏は上記のささやかな問題に対する正しい解答を示しうるのに必要な情報のすべてを入手されている。
いまだ示されざる情報もあるではないかとの反論も予想される。たとえば明日香井響が病室において行った「計算」の何たるか。たとえば彼が鳴風荘を再訪して行なった「測量」の何たるか。確かに、彼が真相の解明に先立って実行したそれらの行為の具体的内容は、ここではまだ明らかにされてはいない。
しかしながらそれらは、純粋に論理的あるいは心理的な考察および洞察によって彼が辿り着いた解答を、あくまでも確認するために必要な作業であったにすぎない。慧敏なる読者諸氏においては、彼がどのような「計算」を行ない、どのような「測量」を行なう必要があったのか、それらを正しく云い当てることもすしこぶる容易なはずであると、作者は確信する。
また、次章で披露される明日香井響の推理は、それが実際の犯人逮捕に結びつくまでには、まださらに二、三の確認調査を必要とする。その確認調査がどのようなものであるのか、これも現時点において充分に推測可能であるということを、ここに明記しておきたい。
えー
そうなん?
まったく・・・・・???????
以降のお話でコナン君ばりに推理を展開して、事件の真相を解き明かしていくのですが
そんなん・・・わかるかい!!!
まー
確かに、確かに
このちょっとした反応がヒントだったのね
性格だったり、体質だったり・・・・ふむ・ふむ・ふむ・・・・・
みなさん
作者からの挑戦状です
解読してみて下さいね!!
降りられるんかいな・・・・・ -
これも再読、ってまぁ当たり前なんですが。
随分と昔友人に借りて読んだきり、つい最近まで持っていないことにさえ気付いていなかった本。綾辻ファンを自称する人間にはあるまじきことでした。
「鳴風荘」と名づけられた館での事件ではあったけど、名前とはかけ離れた、かなりポップな館で、しかも大きな仕掛けがあるわけでもなく、外観(壁に描かれた絵)が普通じゃなかったくらい。
今回も探偵役はヒビクくん。というより、途中まではカナウくん、盲腸で入院してたし、ヒビクくんが盲腸で入院したときにちょっと出てきたくらいで、ほとんど出番なし。可愛そうに。
「殺人方程式」というタイトルが重荷になってるんじゃないかしら、と疑いたくなる一作。いや、今回のは前作より取り入れ方が不自然ではなかったし、分かりやすかった。(以下空白ネタバレ、反転処理。)「長さが足りず、被害者の髪の毛を継ぎ足した」という推理はなるほどな、と思った。
ただ、いくらダミーとはいえ「犬を使った密室」とか、ちょっと微妙だと思う。警察相手に裏をかくとか、裏の裏をかくとか。ないな、と思う。
05.08.14 -
今月の21冊目。今年の134冊目。
うーん、今回のは堂々と読者へ挑戦状が突き付けられましたね。綾辻氏の作品は地図がついてるから、現場がイメージしやすいのがいい。トリックはなんとなくわかったんだけどねー…。それにしても、ミステリ作家ってほんと大変そうだなーって思います。こんなにトリック思いつかないよ!と自分で思ってしまいます。もっと注意深く文章を読まねば。 -
前巻とは違って、双子の明日香井兄弟の弟である叶の方がやけに影が薄かったです。
面白かったのですが、そこが少し残念。
物語の展開的にはしょうがなかったというのはわかるのですが。
しかし兄の響の推理と軽快な語り口は、相変わらず小気味よくページをめくる手が止まりませんでした。 -
六年半前の月蝕の夜、美島夕海の姉・紗月が惨殺された!―夫の明日香井叶ではなく、双子の兄・響を伴い、鳴風荘を訪れた深雪。再会した友人たちの中には、死んだ姉そっくりに変貌した夕海の姿が…。その夜、再び不可解な殺人事件が勃発する!犯人は何故、死体の髪を切って持ち去ったのか!?著者が初めて「読者への挑戦」を付した長編本格推理の傑作(amazonより抜粋)
綾辻さんの小説は好きです。
本格推理小説を読みたいのであれば、綾辻さんは欠かせない一人だと思うんです。
ただなんでしょうか。
私はそこまで推理に重きをおいて読んでいないので、推理重視の小説はインパクトを感じることが出来ないんです。
だから面白いけど、二度はないだろうなって思ってしまう一冊でした。
むしろ推理の内容よりその動機とか背景とかが興味深かったですが、そこが弱かったなぁっていう印象です。
まぁ。
読者に挑戦する一冊だったので、推理小説好きの方は是非読んでみてください。 -
作者の挑戦。それだけでも期待してしまう。かなり推理しながら読んだ。でも結局わからなかった。謎解きを読んで、めちゃ納得した。すっきり。犯人もよかった。ぜひ人に勧めたい。
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つまんない…。
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これってまさか、西尾維新のトリックでこんなんあったけど。