ジャンプ: 長編小説 (光文社文庫 さ 11-4)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334733865

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  • 主人公の優柔不断さ、鈍感さに共感。
    人物描写がいい。あと、山本文緒の解説もいい。

  • 答え合わせをしたい、時々そう思う。
    あのときキミはどう想っていたのか?
    今更それがわかったところで、何がどうなるわけでもないのだけれど…。

    アブジンスキーという一杯のカクテルが運命を変える。
    いや、もしくはリンゴが。
    「5分で戻ってくるわ」といったガールフレンドの南雲みはるは、そのまま失踪する。
    失踪したその朝の「僕」こと三谷は、そのまま札幌へと出張に出る。
    のちにその対応を非難されるわけだが・・・。
    でも、もし僕が同じ場面に出くわしたら…、たぶん出張に出る。

    出張から戻った「僕」は南雲みはるを探し始める。
    いろいろなツテをたどって、少しずつ明らかになる足取り。
    でも、結局…。

    ほんのちょっぴり驚かされる物語の結末。
    でも、それはたぶん正しい結末だったような気がする。
    そしてやっぱり答え合わせには意味なんてなかった。

    ふと何もかもを投げ捨てて、どこかへと消えてしまいたくなった。
    だけどそれはとても前向きな気分として。

  • 期待が大きかっただけに・・・うーん。

  • そんなことがあるのだろうか?人が唐突に目の前から、なんの前触れもなく消えて、去っていってしまうことが?

    ・・・あったじゃないか。思い当たるだろ?

  • うーん。


    何が悪いってわけじゃないんだけど、とにかくヌルイ。


    この男性が好きになれないのは、多分あたしがこの女性の立場で、
    そうして「あれは判りやすい女だ」といわれる女性を憧れながらもココロから、ダイキライだからなのだろう。


    そうあたしは、多分永遠に、判りやすい女には、なれない。

  • 「一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある。」冒頭は、この文で始まります。
    酔いが脚に来てた三谷は、その晩彼女の南雲みはるのマンションに泊る為に一緒に歩いていた。コンビニによりなんとかマンションの前に着いた二人は、三谷の朝の習慣のりんごを買い忘れた事に気付く、彼女はりんごを買いにコンビニに戻った。酔いの回った三谷は、彼女のマンションに先に入り眠ってしまった。
    朝三谷が起きた時、みはるは部屋にいなかった。変に思ったものの出張の為に時間のなかった三谷は、部屋を後にする。
    出張から帰って来て三谷は、みはるが失踪した事を知った!みはるは、リンゴを買いに行って帰って来ないのか?みはるは、なぜ連絡を寄越さないのか?三谷は、わずかな手がかりを元にみはるを探し奔走する。みはるの失踪の真実とは・・・。

    失踪をテーマに書いた作品です。三谷は、悩み考えみはるを探す様子を丁寧にかかれた作品です。スピード感は、無いですがいい作品ですよ。人生を考えさせる作品かな?

  • 確か2000年の本屋大賞を取った作品。
    初めて手に取った佐藤正午。

    りんごを買いにでかけて、5分で戻ってくるといって
    彼の元から去った彼女の行方を捜す物語。

    私なら、まず彼のようにあのカクテルを飲まなければ、
    などと後悔めいたことは口にしないと思う。
    後悔めいたことというか、その台詞を吐くことによって
    自分を主人公に仕立てたいのではないか、とさえ思ってしまう。

    それくらい、主人公の彼には移入できなかった。

    だって、ふらふらしている自分の行動をその時に
    省みることができてないし、ただの最低男(←ひどいw)だし。

    しかし彼のように追求する勇気は反対に持てないような気もする。

    いかに、自分は自分を中心としてみて相手を捉え、関係を築いているか
    がわかる作品。

    話の展開はおもしろいので一気に読んでしまう。

  • 最初と最後にドキドキがあった

  • 最後まで通じ合うことのない男と女の心。
    男の精神的な幼さを痛感させられる作品。

  • わかりにくいような。
    ドラマ化したやつです。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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