三毛猫ホームズの花嫁人形 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736590

感想・レビュー・書評

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  • 犯人探しも面白いが、主人公のやり取りに目が行ってしまいます。

  • 読書録「三毛猫ホームズの花嫁人形」2

    著者 赤川次郎
    出版 光文社

    P37より引用
    “どういうわけか、初めから死体で出て来ても少しも違和感がな
    いのだ。その代り、当然、役名はあっても、死んでいるので自分
    で名のることがない。”

     目次から抜粋引用
    “予言
     誘拐騒ぎ
     幸福の予感
     隠れん坊
     病んだ魂”

     警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
    族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第37弾。
     結婚を間近に控えた女性が何の前触れもなく殺された、動かな
    くなった彼女の上に置かれていたのは、花嫁を模した折り紙の人
    形だった…。

     上記の引用は、とある売れていない男性役者についての一文。
    死体が似合うというのも、何とも嬉しくない評価ですが、それで
    も役者を辞めないのですから本当に好きなのだなと思います。
     人には色々な役割があると思いますが、死体の役は黙っていて
    もいずれやってくるのですから、生きているうちに引き受けなく
    てもいいような気がします。

    ーーーーー

  • 三毛猫ホームズの話。安定感あり。犯人とか、適当でどうでもいい感じ。

  • 26歳の浅井啓子は翌々日にハワイでの挙式を控えていた。しかしなじみの店で片山晴美と知り合った後の帰り道で、何者かに刺殺されてしまう・・・。横たわる遺体の上には折り紙で作られた花嫁人形が!そして同様の人形が大女優・草刈まどかの結婚会見の直後にも発見される。そして第2,3の事件も発生し、そこにも花嫁人形が!片山&ホームズ&晴美が辿りついた事件の真相とは?三毛猫ホームズ第37弾。


    三毛猫ホームズの花嫁人形
    今回の被害者は結婚式を間近に控えた女性ばかり。そしてキーマンも女性ばかりです。例えば市川アンヌ。今回のキーマンの一人である充子の母である。この女性はそれはまあ凄まじい、別の意味で。例えば暴露本で芸能界にのし上がったり、他人の良くない話でギャラを貰ったり、元夫を病院に入れるがそれは見せ掛けのパフォーマンスであったり、挙句の果てには結婚コンサルタントと共謀して結婚破棄をでっち上げて、新郎新婦の不幸をネタにする始末、そして片山のミスを自分のコラムで口外することまでやってのける。


    正直ここまで不快なキャラクターはホームズシリーズで珍しいのではないだろうか。最後は母としての一面を少しは見せるのだけど、私はそれでアンヌへの評価を変えませんw


    また、ルミという女の子もキーマンの一人。ルミは中原と肉体関係にあります。この二人の関係も今回の事件と同時進行していきます。そして最終的に中原は男としてするべきことを成し遂げますが、それでもルミの強さが印象的でした。


    それにしてもまあ女性は怖いですね。

  • 表紙の猫の花嫁人形の絵は、すごくよい。
    カバーデザインは永田力とのこと。

    各章ごとの、とびらに三毛猫の挿絵がある。
    なにげない挿絵だが、とてもかわいらしい。
    イラストレータは江原利子とのこと。

    殺人事件なのに、ほのぼのとした雰囲気をかもし出している。
    ちょうど、文章の中の片山晴美の役割と同じかもしれない。

    作品としては、折り紙の花嫁人形が、どういうものかが今一歩、わかっていないので、ピンと来ていない部分もある。
    赤川次郎の殺人犯が、普通の人の場合があるところは、どういう伝言がしたいのかが分かっていない。

    楽に読めること、片山晴美の性格がよいこと、三毛猫ホームズが登場することから、ついつい読み進んでしまう。

  • 三毛猫ホームズシリーズ。

    動機が弱すぎて、なんだか微妙だった。
    片山はよくモテる気がするが、脳内ではむちゃくちゃ冴えないおっさん刑事のイメージだから、なんだか釈然としない。
    あと、赤川次郎は本当に女子高生が好きだなと思う。

  • 同じみの三毛猫ホームズシリーズです。
    晴子の捜査介入など、実際にはあり得ない内容ですよね…

  • 三毛猫ホームズシリーズはつい読んでしまいます。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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