レモン・インセスト (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741037

感想・レビュー・書評

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  • 再読。ずっと会っていなかった肉親に会った時の感情は恋とよく似たものです。でもやっぱり似て非なるもの。昭吾にはその違いを見極めることができなかったんでしょうね。切ない終わり方でした。

    小池さんの新しい物語が読みたいなあ…

  • 3.00 美本

  • 何がそうさせるのか分からない程、読み返しました。物語のテンポや、言葉の端々が本当に好きです。

  • やはり究極の愛には 幸せな結末はあり得ないのか…

    小池真理子三作続けて読了。その2つが『禁断の愛」もの 笑

    かたや妹の旦那、かたや血の繋がった弟。

    仲良しの兄弟として暮らしていくことはもはやこの2人にはできなくなってしまっていた。

  • 彼はそこにいるだけで否応なしに人を引きずり込む。

  • 生まれた直後に離れ離れになった姉弟の心のインセストタブーを描いた書。澪の心の移り変わりは丹念に描かれ、性急に扱われておらず、著者らしい丁寧な描き方だと思う。ただ、ラストはやや唐突かな。昭吾の心の闇や気持ちの変遷はほとんど描かれていないからかもしれないが、ここは、読者が昭吾の気持ちを創造・想像して、欠落しているところを埋めてもいいような気がする。

  • ぜーんぜん、「ピン!」とこなかった。

  • なんだか変な男につかまってしまったな、というのが読了直後の感想です。
    小池さんの長編ばかり読んでいたので物理的なページ数もあってか疾走感ありました。
    こんな叔母さんと暮らしてみたいですね、公私共に頼りになるし素敵な女性です。
    重いっちゃ重いんですが、私が読んだ中では割と現代的な軽さをもったカップルじゃないでしょうか。

  • ラストが想像と違って驚いた。えー、そうか、そうなるのか。

  • 惹かれあった相手が実は兄妹(あるいは姉弟)だった後で発覚するという話やドラマはこれまでにも見たり読んだりしたことがあったけど、最初から姉弟だと知りながら惹かれあうというパターンはあまり読んだことがないので新鮮だった。
    24年振りに記憶にも残っていない弟が目の前に現れて、その弟が亡き父親にそっくりの美男なら惹かれるのも判らなくない。
    惹かれてはいけないと思いながらも相手に目がいってしまう、その弟くんを表現している文章がとても色っぽい。
    そして、相変わらず風景の描写がうっとりするくらい素敵だ。
    ヒロインの澪は自堕落な生活しているので、壁を越えインモラルな方向へと辿りつくのかと思いながら読んでいたのに、そちらの方へと壁を越えてしまったのね……という感じで呆気にとられたラストでした。
    雑誌の連載だったようなので、終了の期日が決まっていたかのような突然の幕切れで、もう少し2人の葛藤が読みたかったし、あのラストは選択して欲しくなかった。
    叔母の美沙緒さんは一生後悔しそうで気の毒。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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