ゴーレムの檻: 三月宇佐見のお茶の会 (光文社文庫 つ 12-11)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 77
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743949

感想・レビュー・書評

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  • 読みにくさは感じるものの、どの話もよくできていると思う。
    個人的には『太陽殿のイシス』がベスト。

  • ――君たちの世界を、私の造りあげる子宮に戻そう。
    私は、すべての外側に立つ。

    悪魔的な頭脳をもちながら、独房に十年間幽閉されていた囚人ゴーレムは、不気味で謎めいた言葉を残し、新月の夜、封印された完璧なる密室の牢獄から、予告通り跡形もなく姿を消し去る……

    魔術・錬金術・クローン・ナノテクノロジーなど、作品の隅々に至るまで巧妙に配された黒雲のごとき雰囲気と神秘的演出が鮮やかな、中世のイギリスを舞台にした好短篇。
    主人公の宇佐見博士を脇役に追いやるほど、ゴーレムという男の人間性に心がさわぐ。

  • あいかわらず違う世界へと飛ばされ、その場で推理。
    もうその場所の定義も何も前提にせず、物語として読んでいます。
    一応最後には納得するものの、過程がよく分からない…w

    結局納得できたのは、表題のものだけ。
    すごい根性、とか、そういう問題じゃない所に関心してしまいました。
    そして最後の書き下ろし。
    驚きのあまり、ページを戻って確認してしまいました。
    一体、どの世界にいるのか、と真剣に考えてしまいましたが
    最初にいた世界がどこなのか…。
    そこからが問題です。

  • 面白いけど、なぜかとんでもなく読む時間のかかる本だった・・・。

  • 2008/3/15 アシーネダイエー甲南店にて購入。
    2017/5/10〜5/13

    9年物の積読本。いつも書くことだか、柄刀作品と私の相性はよろしくない。この本は、メフィストに掲載された「エッシャー世界」を読んで、気になり買ったもの。柄刀作品の特徴である論理トリックが全面的に展開される。が、やはり相性かなぁ。世界に入れなかった。

著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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