ミサイルマン (光文社文庫 ひ 14-2)

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  • 光文社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747244

感想・レビュー・書評

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  • 独特の世界観が描かれているが、物語に引き込まれていくため違和感なく読めた。とても面白いと思う。

  • グロ描写際立つホラー?短編集。
    表題作はハンターハンターのウェルフィンの能力の元ネタ。
    壮絶な死を遂げる直前に起こる現象、【顕現】を蒐集するために女を殺し続ける「枷」、快楽殺人を続ける男2人に呪いがふりかかる「ミサイルマン」が好き。

  • ブックオフオンラインの特集で気になっていたもの、だったかな。そもそもSFが苦手っていうのがダメなのかもしらんけど、グロとSFを融合されても、ただ意味が分からなくなるだけで、自分的にはメリットゼロでした。表題作とその前のタクシードライバーの短編が、まだマシな方だったけど、それらが無かったら☆2つにするつもりでした。それにしても、あまりにスプラッタな描写ばかりが連続すると、何だか感覚が麻痺してきてしまって、飽きて読み飛ばしちゃいますね。それもまた残念な点。

  • こちらも短編集です。っていうか平山さんの長編作品って『ダイナー』しかないのかなあ。相変わらず好き嫌いがはっきり分かれる作風ですが、もちろん自分は大好きです。そもそも小説って、安易に可視化できずに想像力を掻き立てる類のものほど輝いていると思いませんか?
    近未来を舞台にした異色のハードSF「テロルの創世」に始まり、女吸血鬼への愛が哀しい「Necksucker Blues」、こちらも血の物語「けだもの」、コレクター心理を殺人鬼に重ねた「枷」、これこそが本当の純愛と言っていいのか、電話の中で愛を叫ぶ「それでもおまえは俺のハニー」、ありがちなホラーだけどラストが悲しい「或る彼岸の接近」、ハイロウズの名曲をバックにした表題作「ミサイルマン」と、どれも面白く読めました。一番良かったのは表題作かな。ドライブ感が心地よく、穴を掘りにいったシーンなんかは最高に笑えました。

  • "短編集。
    生きる意味を改めて考える。
    少なくとも私の日常とはかけ離れている世界で起こるメロドラマの数々。"

  • 『独白する〜』以来の短編。相変わらず上質なエログロ濃縮還元ミックスジュースのごとき味わいで、惚れ惚れしてしまいまいした。中でも、平山流地獄変『枷(コード)』の凄まじさは格別。狂気と人類愛は同時に存在するとき、最大の奇跡は起きるのです(それが素敵なものかは置いておいて)。他にもゲロ臭の中にただよう一筋の希望にこちらまで鼓膜がつんとする『それでもお前は俺のハニー』、海外ホラー映画でおなじみ「幽霊屋敷」を昇華させた『或る彼岸の接近』は実話怪談出身の平山夢明ならでは。彼が繰り返し作品で描くのは「どん底・キ印・クズが行き着く先で見つける人間らしさのかけら」だと思うのですが、それまでのプロセスの異様さ、バラエティの豊かさがすごい。『それでもお前は〜」の夥しい数の黒電話とか、視覚的なインパクトがすごい。

  • バイオレンス、グロテスク!
    鬼畜系と言われるこの作家。でも、無性に読みたくなる。
    強烈な刺激が欲しい方、オススメです!

  • 平山夢明だなぁ~って言うエグさ全開。
    タイトルが曲名とは知らなかった。
    なんだか癖になるグロさ。

  • 平山先生のたまーに入ってるSF短編が叙情的で好きです。

  • 相変わらずグロイ。“枷”は、独白する~に近い感じ。きつい拷問。でも意外とすっきり。最後の“ミサイルマン” は内容も雰囲気も洋画って感じだけど、独特のじめっぽさがあって気持ち悪さがすごい。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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