こころげそう (光文社文庫 は 29-1 光文社時代小説文庫)

著者 : 畠中恵

• 光文社 (2010年8月10日発売)

感想・レビュー・書評

[m-70さんの感想 · 2013年12月4日]

連作短編集。
江戸時代、幼なじみたちの恋模様と事件。
弥太が好きだった。

[tomakoyaさんの感想 · 2013年11月7日]

時代は江戸。幼き日一緒に走り回っていた幼なじみ７人も年頃に。そんな時、幼なじみの兄妹、千之助と於ふじが溺れ死んでいるのが見つかった。その真相を暴こうとする、小さい頃から於ふじに思いを寄せていた下っ引きの宇多の目の前に亡くなったはずの於ふじが幽霊となって帰ってきた。
幼なじみの７人を巡る恋愛模様に江戸捕物帳を絡めた物語。

幽霊ものに恋愛にミステリーとなかなか盛りだくさんなお話でした。
相変わらず江戸の街の表現がうまくて、すぐに江戸時代に飛ばしてくれます。
最後の「ああ、なんて好きだったんだろうな」という言葉がグッと来ます！

[suinemさんの感想 · 2013年8月30日]

メインの人数が多い上惚れた腫れたの話なので、幼馴染達の誰が誰なのかを把握するまで時間がかかったのは確か。ただ人数が多いぶん気になる恋模様も多い。最後の最後でさらっと書かれていた唯一？成就した一組がちょっと意外だった。

[がるっちさんの感想 · 2013年5月7日]

名前が二文字で、どうにも把握しづらかった。最後に二人の死の真相を突き止めるという流れになっていくと、面白くなった。幼馴染の恋愛なんて読んでもあまりおもしろくないので、探偵色を最初からもっと押し出してもらいたかった。

[tamazusa_doさんの感想 · 2013年4月20日]

男女９人江戸物語･･･って感じ。歳がバレますね。
約一名は、名前しか出てこなくてお気の毒でしたが･･･
何度前に戻って読んでも、複雑な恋模様がなかなか頭に入らなくて。
私には、三角関係が限界なのかも(笑)

ラストも爽やかだったけれど、私は、於ふじちゃんがお品ちゃんを連れて成仏するところが一番良かったです。
於ふじちゃん、さすがは主人公が惚れるだけの女だと思いました。

[summyさんの感想 · 2013年4月6日]

再読。今も昔も、恋は、難しい。

[永杜さんの感想 · 2013年2月13日]

幼馴染９人のうち、２人が死んでしまった。
死んだ１人を想っていた主人公が、ようやく重い腰を上げて
彼女の父親が住む長屋に行ってみたら、そこにいたのは…。

見える幽霊、けれど当然触れない。
もう二度と会う事が出来ないと思っていた人物と会えて
しかも会話もできて生前と変わらない状態というのは
かなり嬉しい状態です。
例えそれが妙な状態だったとしても。

幼馴染同士の恋愛関係。
矢印があっちこっちから伸びていたり、もしかしてここは…？　と
勘ぐったりすぐ場所あり。
連続短編集になっているので、全ての幼馴染の恋模様が出てきて
最後には死んでいた２名の死因が判明。
まさかそこに繋がるとは…な最後でした。

話の繋がりとしては納得なのですが
何だか、死人多くないですか？ｗ

[takoraさんの感想 · 2012年10月15日]

感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201204/article_5.html

[名称未設定さんの感想 · 2012年8月19日]

月９みたいな人間模様

[todomaguroさんの感想 · 2012年8月6日]

畠中さんの時代ミステリーです。

最初は登場人物の多さについていけるか心配でしたが、短編それぞれの中で少しずつ紹介されていくので何とか把握できました(^^ゞ

男女９人の幼なじみの複雑に絡み合う人間模様と剣呑な事件。それでも主要人物は三、四人てところですから、無茶ではないのかも。

しかし一人一人に深く移入はしませんでしたね。それぞれの事情だったり、どうにもならない想いだったり、気が滅入るところはありますが。

そうそう。
幽霊が堂々と登場する作品でもあります。が、ホラーとまではいかず、やはりミステリー。ラストの方でちょっとゾワッとしますけど。

締め方が良かったです。
都合良く無理やりに仲間内でくっつけちゃおう！みたいなのがあったら興醒めだな、と思っていたんですがね。

と言うのも私は主人公に想いを寄せる人物にはとんと移入できなかったもんですから(^^;)
まあ追々二人が一緒になるんだろうな…と言うのはありますが、それを書いていないところが良い。

おっと…
ネタバレになってしまいますかね？

恋愛、昔は今より当人たちの自由にならなかったでしょうからね。現代の尺度ではかるわけにいきません。

それにしても９人は流石に疲れますね(笑)

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第１回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」