白痴 1 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753207

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  • ナスターシヤとお友達になりたい

  • 癲癇を患って他人からは「白痴」と呼ばれる青年・ムイシキン公爵、ならず者ながら一途な男・ロゴージン、凄まじい矛盾と葛藤を抱える美女・ナスターシヤ、3人の関係性が語られ始める恋愛小説第1巻。
    どの人物にも厚みがあるが、「完全に美しい人間」として描かれたムイシキンの人物像が特に印象的。純粋で高潔で、物事の本質を見抜く目を持つ彼を、多くの登場人物は愛さざるを得なくなるし、読者もまたそうだろうと思う。それでいながら、彼の哲学、死生観などは(長台詞で度々語られながらも)まだまだ底が見えず、興味が唆られる。

  • 最後のナスターシヤの(一見、狂ったとしか思えない…)知性と不安定さと歪んだ愛に満ちた言動は衝撃的としか表現の仕様が無い。公爵も非常に魅力的だが、アグラーヤやワルワーラといった女性たちの「人の本質を見抜く力」や、周りに流されない信念の強さも印象的で、同じ女性として色々考えさせられた。早く第2巻を読みたい!

  • ここまで無垢な主人公も珍しい。

著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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