私の庭 北海無頼篇 上 (光文社文庫 は 11-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763848

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  • 全2巻。花村萬月の大河小説三部作の最終篇。全2巻。明治初期の激動の時代における雄大な自然を持つ北海道を舞台に、ヤクザものの男たちを中心にドラマは展開する。生きるとは何か、殺すとは何か、強さとは何か、黄金とは何か。己の生きる寄るべを探し求める男たちの姿がユーモアを交えて描かれる中に、そのような本質的な問いを見る。前半の権介とアキカゼが黄金を探し求めるくだりはやや冗長な印象を受けましたが、変幻自在にクライマックスへ向けて収斂するストーリーは後半になればなるほど最後まで目が離せませんでした。

著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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