野良女 (光文社文庫 み 35-1)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 440
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764890

作品紹介・あらすじ

恋だ!仕事だ!婚活だ!彼氏いない歴二年の鑓水。年上社長と同棲中の朝日。遠距離恋愛に焦る壺井。DV男にハマる桶川。果てなき不倫に溺れる横山。彼女たちは悩めるアラサー女子「野良女」。今宵もお酒片手にあけすけなガールズトークに花咲かす。飲んで笑って、ちょっぴり泣いて-。アラサー女子のおかしくも切ない日々を軽快に描く連作小説。

感想・レビュー・書評

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  • ごめんなさい、ほんとにおもしろいけど、R指定をつけてください。笑
    とりあえず25歳以上の女性じゃないと響かないかもしれない。
    まだキラキラした将来を夢見ている若い処女がこれを読んだら、大人に失望するかもしれない。けど実際こんなもんだと思うのよ。
    女子の下ネタはエグいって言うけど、そうそうこの感じ。男子が見たらショックを受けるかもしれない。女子は仲のいい女子との間では色んなこと話すのよ。

    笑えて元気が出る。私は私のまま。とりあえず前に進めば大丈夫。そう思わせてくれる作品。
    落ち込んだり失恋したときに読もう。ほんとに仲よしの友だちにだけは薦められる!(下ネタ多すぎて公には薦められない)

  • 登場人物達のセリフが、良かった。
    下品だ等の書評もありますが、フツーに楽しく読めました。
    後半の鑓水さんのセリフは、確かにグッときた。

  • アラサー女子5人それぞれの笑えるけれどちょっと切ない恋愛とシゴトの話。
    女子の会話はパワフルで赤裸々でちょっと下品で、でもそれがとても楽しい。

  • 評価は真っ二つに分かれるかと。
    女の下世話な話を、明け透けと言うかゲスいと言うか。
    どっちかと言うとゲスさ極まりないんですが、30代突入前後のモラトリアム期のもやもやした感じが、人物たちの口を借りて、大いに表れていると思う。私は結構好き。でも人にはあまりオススメできない。特に夢見がちな男の子には。

  • 女の友情っていいな。
    マイペースで自由で
    それでいて落ち着く。
    ハタから見たらくだらない話で騒いでるように見えても、
    本人たちは至って真剣。
    だから、それに対する劣等感も萎縮もない。
    それぞれが悩み、苦しみ、
    それぞれの生き方で進む。
    当たり前のようでいて
    他人の人生まで覗き見ることなんてないので、
    こんな風に描かれていると
    とても画期的な感じがしてしまう。
    前に進もうと思えていれば
    大丈夫だと思わされる。

    傍観していたのに
    いつのまにか共感していた
    というような引力がある。
    もっと正直にならなくちゃ!!
    と思った。

    140627

  • 「仕事はこれでいいのだろうか?」「結婚しなきゃ、年齢的に子供産まないとマズイ」そんな焦りが女性には常にある気がします。それが顕著になってくるのがアラサー世代です。
    そんな時、やっぱり救ってくれるかもしれないのは親でもなく、彼氏や男でもなく…
    同年代の女友達!同じ目線でいてくれるし、変な忖度もない。だからこそ、出てくる言葉がスッと入り込んでくるし、グサッともくるのかもしれない。

  • 表紙詐欺じゃねーの!!
    いや、それにしても宮木先生も作風テンションの落差が激しいよな…

  • 「婚外恋愛に似たもの」の姉妹作ということで読みました。

    私は過去にいろいろあって女同士の付き合いを極力避けてきたのだけれど、こういうの読んじゃうと女友達っていいよなー。なんて素直に思ってしまう。

    お酒片手にあけすけトークなんてよほどの信頼関係がないとできない思うので、心を開ききれない私をグイグイ引っ張って行ってくれる鑓水や朝日のような人に是非とも出会いたい。

    30代になっても40代になっても女の人生悩みは尽きないけれど恋に仕事にがんばってる彼女たちにパワーもらった感じ。言葉のセンスもよくて面白かったです。

  • 最初から下ネタ全開で引いたけど、内容としてとてもおもしろかった。この本に出てくる女性は各々でいろんな悩みを抱えているけれどそれに抗うようにみんな強く生きていて、心が折れそうな時は友達に助けてもらっていて。女友達の存在は本当に大事だし大切にしていきたいと思った。持つべきものは友達やなあ。
    こうでないといけないとかそういった固定観念に縛られないストーリーに、勇気づけられた。

  • パワフル。面白かったです。
    ここに出てくる女性たち、皆問題を抱えまくっているけれど、むしゃくしゃした気持ちを友人とお酒と下話で盛り上がってワーッと発散してるのが楽しそうでした。
    結構しんどいエピソードばかりですが、言葉のセンスが凄くて笑ってしまいました。日茎平均とかかなり酷い。
    桶川さんと横山さんには幸せになって欲しい…鑓水さんも。桶川さんの話に1番笑いました。髪を切って重めのショートにして、目が腫れてたので眼帯をして仕事してたら、エヴァヲタにロックオンされるの面白すぎです。プラグスーツ着せられて「私が死んでもかわりはいるもの」って言わされまくる…でも、エヴァとガンダムは社会人としての教養ってわかるな。。
    横山さんの話が1番つらかったけれど、持つべきものは友人だなと思いました。「愛して野良ルーム」は良い締めくくりで、逞しいなと思いました。わたしもゆらゆらしながらも、強く生きたいです。

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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