- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334768454
感想・レビュー・書評
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ライトで読後感の良い3作だったけれど、それぞれ種明かしをされても「 そうか〜」と言う感想しか湧いてこなかった。短編だからしょうがないけどいまいち捻りがなくて物足りなかったかなあ。小川一水作と言うことに期待しすぎたか。
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小川氏ってSF作家だと思っていたら、意外にもミステリーも書くんですね。
しかも、なかなか面白い本格ものだとは、知らぬこととはいえ失礼しましたという感じです。 -
意外なほどにミステリしてる。表題作のシンプルで意外性のある解決はなかなか好み。逆に中途半端にSF風な『くばり神の紀』は物足りなさを感じる。
元ネタの隠し方も、遊び心があってよいかと。(まぁあらすじ見た瞬間誰でもわかる気はするけど…) -
「星風よ、淀みに吹け」★★★
「くばり神の紀」★★★
「トネイロ会の非殺人事件」★★★★
三篇とも読みやすいのだが、真相の納得感が・・・。
あと、謎があまり魅力的じゃない。
表題作はまあまあすっきりした感じなので良い。 -
①現実に近いSF風味、完全密室での犯人と手法の謎、
②死人はいても殺しは無いファンタジー風味謎解き、
③殺しがあって、短い間にどんでん返しの応酬な、
非犯人と順番を巡る嘘つき、裏切者の謎の三作。
さらっとサクサク読める。
表題作は、落ち着いて考えればブラックな結末だけど、
なぜだか、達成感があって、すがすがしい。
そして『トネイロ』会ねぇ。あの作品だろうとは
わかっても意味するところが掴めなかったが。。。
見ていても気づきにくい、書いてみて気づく。
これもどんでん「返し」のひとつかな。 -
すごく変わった状況で起きた事件なのに、ミステリーなので解決は割とオーソドックスなのが物足りない感じ。一番面白かったのは、「くばり神の紀」の相続をめぐる経済のイフ世界ものみたいな考察。これはスリリングだった。
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小川一水作品は初めて。SF作家さんなんですね。そのせいか普通のミステリとは毛色が違います。ストーリーの構成にユーモアがあって、「くばり神の紀」みたいな気持ち悪いんだか悪くないんだか分からない話でも、面白く読めました。