トネイロ会の非殺人事件 (光文社文庫 お 46-2)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768454

感想・レビュー・書評

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  • ライトで読後感の良い3作だったけれど、それぞれ種明かしをされても「 そうか〜」と言う感想しか湧いてこなかった。短編だからしょうがないけどいまいち捻りがなくて物足りなかったかなあ。小川一水作と言うことに期待しすぎたか。

  • 小川氏ってSF作家だと思っていたら、意外にもミステリーも書くんですね。
    しかも、なかなか面白い本格ものだとは、知らぬこととはいえ失礼しましたという感じです。

  • 2017/07/26
    密室での窒息は対策がなければ自分も死んでしまう。殺す瞬間が曖昧。

    平等になるための機構とも言える。

    一つの謎と騙し合い。

  • 短編3つ。最初のはいまいち。
    くばり神はファンタジーというか少しホラーっぽい要素もあって好みの感じ。キャラも良い。
    表題作もよかった。
    3作通してオチが明るくて(まあ死んだり殺したりしてんだけど)希望があるかんじで終わってて気持ちがよい。

  • 意外なほどにミステリしてる。表題作のシンプルで意外性のある解決はなかなか好み。逆に中途半端にSF風な『くばり神の紀』は物足りなさを感じる。
    元ネタの隠し方も、遊び心があってよいかと。(まぁあらすじ見た瞬間誰でもわかる気はするけど…)

  • 「星風よ、淀みに吹け」★★★
    「くばり神の紀」★★★
    「トネイロ会の非殺人事件」★★★★

    三篇とも読みやすいのだが、真相の納得感が・・・。
    あと、謎があまり魅力的じゃない。
    表題作はまあまあすっきりした感じなので良い。

  • ①現実に近いSF風味、完全密室での犯人と手法の謎、
    ②死人はいても殺しは無いファンタジー風味謎解き、
    ③殺しがあって、短い間にどんでん返しの応酬な、
    非犯人と順番を巡る嘘つき、裏切者の謎の三作。
    さらっとサクサク読める。
    表題作は、落ち着いて考えればブラックな結末だけど、
    なぜだか、達成感があって、すがすがしい。
    そして『トネイロ』会ねぇ。あの作品だろうとは
    わかっても意味するところが掴めなかったが。。。
    見ていても気づきにくい、書いてみて気づく。
    これもどんでん「返し」のひとつかな。

  • すごく変わった状況で起きた事件なのに、ミステリーなので解決は割とオーソドックスなのが物足りない感じ。一番面白かったのは、「くばり神の紀」の相続をめぐる経済のイフ世界ものみたいな考察。これはスリリングだった。

  • 小川一水の珠玉の3篇。自分的には「くばり神の記」が一番かな。泰風会のやり方がいいのか悪いのか考えさせられる。くばり神が広がると本当にそうなくのかは疑問だけど。

  • 小川一水作品は初めて。SF作家さんなんですね。そのせいか普通のミステリとは毛色が違います。ストーリーの構成にユーモアがあって、「くばり神の紀」みたいな気持ち悪いんだか悪くないんだか分からない話でも、面白く読めました。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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