猫の時間 (光文社文庫 つ 12-15)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772406

感想・レビュー・書評

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  • 猫をモチーフにした短編集。もちろん、猫好きにはたまらない一冊。必読です。
    心温まるものが多いけれど、そればかりでもなく。謎解きがあったり、そして生きることについて深く考えさせられる部分もありました。なんといっても、猫の愛らしさがどこをとっても全開です。うーむ、柄刀さんがこれほどまでの猫好きだったとは存じあげませんでした。
    お気に入りは「決壊と真珠貝」。ミステリ的な真相に驚かされ、そして猫の行動にもぐっとくるものがありました。幸せな物語ではないのだけれど、かといって不幸とも思えないかな。たしかなあたたかさを感じられます。
    「ネコの時間」もたまらない一作。猫を飼っている人ならなおさら、悲しいながらも感動してしまう作品です。

  • おかしい、ペットのアンソロジーは読んだはずなのに、さっぱり覚えていない…

    というわけで、猫をモチーフとした心温まる短編集。
    ミステリではない。

    うん。
    なんというか。
    なんかダメだ、牛乳やるなーとか、人のご飯やるなーとか、いらんことばかり気になってしまう。うむう。

  • 猫のようにしなやかに。
    猫のように軽やかに。
    猫のようにしたたかに。
    そして、
    自由に。
    無邪気に。
    気まぐれに・・・。

  • ただの猫物語ではなくミステリーが掛け合わされていた。
    もう一度読み返したくなる作品。

  • 猫がメインの短編集。

    それぞれの話でしんみりほっこり。
    一日会わなければ、猫にとっては四日の空白。
    一年会わなければ、四年の別れ。

    猫ではないが、今一緒に生活している犬との時間をもっともっと大切に過ごそう。

  • タイトル通り猫がメインの短編集。感動話と聞いていたのでそこまで謎解き要素はないだろうと思っていたが、猫と人間との関わりから生まれるちょっとした謎がどの話にもあり、特に最初の話の「ネコの時間」で解かれた謎は解説にも書かれていた通り家で読んでいてよかったと思った。

  • ハートフルでロマンティック。甘すぎて一気には読みきれず少しずつ読んでようやく読了‥
    全体的に優しい文体だし、いい話なんだけど、猫はこんなに人を信じも愛しもしないと思うのですよ。そこが猫のいいとこであると思うのですよ。
    同じ話で犬なら泣けたかも。

  • ずっと前に入手していて、満を持して読み始め。
    冒頭の作品から、いきなり涙腺が大崩壊。
    タイトルの意味も胸に迫る。
    他の作品も、猫と人との関係が温かくて胸に迫る。
    こういう本は、外で読むには危険すぎる(笑)

  • 猫がテーマの小説。ネコの魅力がたっぷりでてきました。

  • 図書館入り口の新刊コーナーで見つけました。
    数ページ読んでいたら読みやすそうだったので、借りて帰りました。
    長生きする生き物は飼ったことがないですが、動物は好きなほうだと思っています。
    表題作の猫の時間が好きでした。
    初めて読む作家さんだったので、ミステリー作家さんだとは知りませんでした。

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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