舞う百日紅: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫 ち 6-2 光文社時代小説文庫 上絵師律の似面絵帖)
- 光文社 (2017年1月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334774189
感想・レビュー・書評
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上絵師律の似面絵帖、シリーズ2作目。
「みをつくし料理帖」や「居酒屋ぜんや」シリーズのファンにおすすめ。
律は絵師だった父の助手をつとめながら成長し、父亡き後は一回り下の弟を育てています。
父はかって母の命を奪った辻斬りに立ち向かったのかもしれない‥?
父が不自由になった手で描いた絵に似た男に出くわした律は‥
仕事の腕はそうすぐには上がらず、上手くいかないことに落ち込む日々だったり。
弟が絵に興味を示さず、あっさり奉公先を見つけてきたり。
幼馴染の涼太への淡い恋は、胸の奥深くに秘めたままだったり。
という状況の中、父母の仇問題は意外と早く解決。
(定番のモチーフなのかもしれないが、ちょっと「居酒屋ぜんや」とかぶるので、解決してくれた方がありがたい)
これで危機は去った?
のかと思いきや、一番順調な似面絵の注文は、ある意味危機を招く可能性も。如何に?という~
1作目でてんこ盛りだった要素がすべて存在する一方で、はっきりした変化も。
真面目で若々しい、未熟だけど、いい素質がある感じのお律さん。
先も楽しみに読んでます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お仕事、人情、恋愛、仇討ち・・・いろんな要素が傾きつつも突き抜けず適度なブレンド感。雰囲気はゆったりしてるけど展開はサクサク早くておもしろい。控えめだけど時折みせる感情的なところとか、強い"想い"や人間味が感じられて◎。
次巻はどの要素に傾いていくのかな。 -
絵師として身を立てたい律だが、落ち込むことも多い。幼なじみの涼太
への想いも、深く胸に秘めるばかりだ。しかし副業の似顔絵は評判よく注文が舞い込んでくる。そんな折、母を殺めた辻斬りにそっくりな男に出会うのだが・・・
シリーズ第2弾 -
202202/1~7巻まとめて。先に読んだ「神田職人えにし譚(しろとましろ)シリーズ」が面白かったので、こちらも購入。弟がいる女性職人が主人公ってことで、似たようなところも多いけど、こっちもなかなか面白かった。
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律の両親の仇討話が2巻目にしてあっさり解決。ひっぱられてもおもしろい話ではないので早々に片付いてよかったかも。
涼太と律の関係は相変わらず幼馴染のまま進展せず。このもどかしさにきゅんきゅんする読者も多いのかな。自分は読んでいて少々めんどくさい気持ちになる。仕事に絡めた話がもっと読みたい。
半人前の律についに着物の絵付けの依頼がきました。どんな絵付をするのだろう。上絵師としての物語は待て次巻? -
2019.01.03