わたしのおせっかい談義 新装版 (光文社文庫 さ 7-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775308

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  • 本書は子供の頃の話から始まり、家庭教師をしながら通った女学校・大学時代、劇団時代、そして女優になってからの話に続きます。お料理の話や着物の話にはそれぞれ一章ずつ割き、最後に、年齢相応の生き方の話で締めくくられます。

    明治の生まれでありながら、大学で学んだせいか、とても先進的な女性だと思いました。それでありながら、女優の仕事をしながら家事もしっかりこなし、愛する旦那様のお世話を甲斐甲斐しく焼いておられました。

    「子供の頃から家事を仕込まれた」らしく、お手伝いさんはいたものの、家にいるときは家事はしっかりこなしたようです。特に食へのこだわりは強く、お料理の腕前はかなりなものだったよう。毎日の献立を記録していて、その「献立日記」も出版されています。
    お料理や着物についての話は、丁寧に暮らしたい、日常に和服を取り入れたいという方には十分参考になると思います。

  • タイトル通り、本当に「おせっかい」。
    なんかめんどくさいなあと思った。
    時代錯誤…

  • ご本人は「自分には華がない」、脇役人生と仰ってますが、なかなかどうしてと思いますw。沢村貞子さん(1908~1996)「わたしのおせっかい談義」、1986年刊行、2017年新装版文庫。読みやすくて小気味よいエッセイ、もうお亡くなりになりましたが、ファンになりました!野次馬根性(何にでも興味を持つ)は大事。そして、クモの巣など何にでも感心してしまう感心魔。惚れ惚れします(^-^) 台所の後始末をするのは、次に美味しいもの作るための準備、着物もちゃんと後始末して手入れしてこそ着物を着る楽しみがある。出船の精神、大切ですね! なお、弟さんは加東大介氏(1911~1975、享年64)早逝でした。
     沢村貞子さん(1908~1996)のお人柄がわかるとても楽しいエッセイ。「わたしのおせっかい談義」、2017.9発行。野次馬根性、感心魔、時間厳守だそうです。献立日記は昭和41年から、今26冊。台所に包丁15本、まな板4枚。

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著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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