店長がいっぱい (光文社文庫 や 33-2)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775384

感想・レビュー・書評

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  • 友々亭というチェーン店の店長たちの
    様々な人生のお話。
    チェーン店はどこにいっても店構えは
    変化はあまりないけど、そこで働く人は個性的。

    その対比の書き方が面白かった!

  • 【あらすじ】
    ここは友々家。国内外に総数百二十七店舗を展開する他人丼のチェーン店だ。ひと癖ある社長と創業者会長の元、左遷組、転職組、離婚した主婦、家出青年と、いろんな店長たちが奮闘中。不満は山ほど、疲れも溜まりトラブル多発。でも店長たちは今日も明日も、誰かのために店を開けています。さあ、いらっしゃい。超絶技巧のトロトロ卵で、きっと元気になれますから。

    【感想】

  • 友々丼はどんな味がするのかな?

    友々丼をメインにチェーン店約120店舗を展開する友々家
    そこで働く各店舗の店長をメインとした話。
    広告代理店から転職
    一癖も二癖もあるバイトに手を焼く
    などなど問題点を解決していく。それを纏める容姿が美しく仕事が出来る本社の霧賀久仁子。
    各章は別々の店の店長の話だが霧賀が関わっている為細かな所で話が繋がる。
    最後の方の章は一代で友々家を築いた現会長「真田あさぎ」とその息子でポンコツ二代目社長の話。
    ドタバタが最後まで続くのかと思いきや最後はしんみりとして終わった。

    山本さんの小説は映像化が多いように感じます。
    この本もいづれは映像化するんじゃないでしょうか。
    店長のドタバタ
    美しい霧賀の恋愛
    ポンコツ社長の成長
    刺激がいろいろあって楽しめます。
    個人的にかなり不評だった卵の殻をかぶった豚のぬいぐるみが気になって仕方がない。ぜひ見てみたいものです。

  • 丼チェーン店【友々屋】を舞台に様々な事情を抱えながらも懸命に働く店長たちの姿を描いた連作短編集。装幀のポップなイラストに相反しどの話もほろ苦いが、もがき苦しみながら奮闘する彼ら彼女らの姿に共感を抱かずにはいられない。海外進出店舗が舞台の「夢から醒めた夢」は特に秀逸で、ダメダメな二代目社長を母である前社長目線で追う「寄り添い、笑う」も感慨深いが、いまいち活かされないまま終わる設定がちらほらあるのは少し勿体ない。『仕事の効率が上がるほど多忙になり幸せを感じられない』という台詞は現代を象徴しているように思えた。

  • ああ、、沁みるなぁ。

  • いつも通りの山本幸久のお仕事小説。安定しているがマンネリ気味はいなめない。

  • 長編で店長が表紙のように一致団結して会社の危機だかに立ち向かう話かと思った。違った(笑)

    自分も小売業に従事していたので人を使うのってホント、大変だよなぁ…としみじみしながら読んじゃいました。自分でやった方が早いし楽なんだけどそれでは店舗としては良くないんですよねぇ。お客さんも勝手ばかり言う人が多いし。仕事内容よりも人間関係で辞める人の方が多そうだなぁなんて思いました。

    この間、海外にいらした方がフェイスブックで日本は人的素材を使いすぎてないかって書かれてました。その方がいらした国は高速はETCで無人。SAのファストフードも注文は液晶で、商品受け取り時のみ店員が対応していたって書いてありました。日本って「お客様は神さま」精神が大なり小なりあるので店員に無理難題言う人が多いんですよねぇ。でも考えてみてほしい。この値段でそこまでのサービスを求めるのはどうなのか、という事を… お金が全てではないけれどもやはり適正価格というものが商品にもサービスにもあるのだからその辺りは客側も弁えてもらわないと困るってのはありますよねぇ…

    個人的にはクニコさんがバツ2男にひっかかった理由が全然理解できない。声か?声が良かったのか?もしくは小説だからわからないけれどもイケメンだったからか?
    会長と言い、同期の店長と言い、研修先の元ヤン店長と言い、女性の方が気風が良くて颯爽としていただけになんかその男かぁ…という感じが非常に勿体ない(笑)
    最後のオムライス店にはホロリとさせられました。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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