鬼灯ほろほろ: 九十九字ふしぎ屋 商い中 (光文社文庫 し 44-9 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2019年12月10日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334779542
感想・レビュー・書評
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辻地蔵の話が好き。温かい眼差しで見守ってくれる、悪いことをしたら禍を与えて学ばせる。ただ恋心はわからない。
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ぬりかべの娘の六作目。
シリーズの山がひと段落して、日常が戻ってきた感じ。
日常と言っても、そこは九十九屋、妖やら幽霊がらみだが
とくに危ないこともなく、謎も重くなく、ちょっと物足らないぐらい。
浅草寺の「四万六千日」に鬼灯を買いに行く場面が、
縁日にも人ごみにも縁がなかったナツが楽しそうで良かった。 -
蛙男弥吉さんの魔が差した代償が重い。
その代償を逃げずに払い続けた彼の真っ当さ。
こんな人でも魔が差すのだから誰にでも起こりうると我が身を振り返らずにはいられませんでした。
死後ではありましたが九十九屋の尽力で家族の元へ帰れたことは救いですが、やっと償いが済んだのだから生きて帰れていたらとつい思ってしまいました。(それじゃ話にならない)
他2編は子ども絡みのお話。
赤ちゃんの握りこぶしは福福して愛らしくて温かいよね。
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