ショートショートBAR (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334779917

感想・レビュー・書評

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  • 時々無性に、
    ショートショートが読みたくなるよね!笑

    ってことで以前マルシェを読んでいたので
    今回はBARを。

    前作に比べて面白い話が多かった印象です!

    ゴールドコーストシリーズがオススメです。

  • 素敵な時間をありがとう、と言いたくなる。

    1編5〜6ページの、本当に短いショートショート集。

    BARの連作、ゴールドコーストを舞台にした様々なカップルの話、あとはバラバラ。

    欲を言えば、もっとお酒の話がほしかったな(ただの酒好き)。

    ヒヤッとする類ではなく、ほっこりとするお話が多い。

    「企画にララバイ」、「水玉」、「裏口のゴンドラ」がお気に入り。

    ショートショートが苦手な方でも楽しめるはず。

  • 再読です。
    ショートショートは面白いですね。

    日常の気づきや面白いと思ったことをメモをする。
    当たり前だと思うことを意識する。
    それがストーリーになるのですから。

    著者の田丸さんが情熱大陸に出演していた時に、
    「パトラッシュの家」というショートショートを披露していた女性がいたんですよ。
    その女性の考え方好きだなぁ。もしお会いできたら語りたいですね。

  • 極短い短編、本当にショート✖️2回って感じですが、ちゃんと不思議が詰まった面白い話ばかりだった!
    文字で書いた4コマ漫画みたいなテンポの良さとオチの良さ(о´∀`о)こういう話好きだなー。
    一気読みしちゃったんですけど、本当は移動の時とかにちょっとずつ読み進めたいやつかも。
    霊鈴はあ、この展開かなって察しはあったけど、わかってて少し切ない。
    題名通りなバーのシリーズはすごくいいです。こんなお店欲しい!最終話にえっ?!ってなったけどそれも良し!マスターの正体が気になりますね。
    羨ましいのは水玉!こんな水玉を私も持ちたいです。
    そこはかとなく薄寒いのはゴンドラかな。結局、運河ってなんだろうと思った。。
    短いけれど面白く、全部ちょっと続編作れそうな謎めく世界観がとても良い。
    怖くない不思議って、温かな気持ちになりますね。
    他のショートショートも読みたくなりました。

  • 全てお酒にまつわる話かと思ったが、そうでもなかった。
    巻末の特別対談にあったとおり、夜、ラジオでちょっと聞く小話ならいいかも。

  • イメージしていたショートショートって、なんだかブラックだったりホラーみが強かったりという感じだったのだけど、これはそんなこと無かった!(もちろん中にはそういうお話もあったけど。)

    ほっこりしてるやつもあれば、ちょっと背筋がひんやりするようなものもあって、かと思うと不思議な世界観に自然と引き込まれたり…
    日常の世界で起こりそうなのに起こってない、日常と幻想の漸近線みたいなお話が沢山あったな。

    全てのお話が平行線なのかと思いきや、実は最後に交わるところは、登場人物どうしの繋がりが見えた途端に彼らが実在する人物みたいに感じて、なんだか嬉しい気持ちになる。
    何話かごとに出てくるトニーさんたちも、このお話で初めて出会った人物のはずなのになぜか安心感があって、不思議と「また来ました!」ってわたしも言いたくなってしまう。

    タイトルにBARって入ってる通り、色んなカクテルを少しずつ楽しむみたいに、色んな後味が楽しめるお話をちょっとずつ味わえる欲張りな本。ショートショートだから読みやすい。

  • ショートショート21遍+α

    収録作
    ・マイナ酒
    ・霊鈴
    ・妻の秘密
    ・褒め殺し事件簿
    ・あの人の手
    ・洞窟の星
    ・グチ清掃員
    ・手縫いの堪忍袋
    ・夜のマーケット
    ・企画にララバイ
    ・桜色の爪
    ・手ぶらのキャンプ
    ・甲子園の魔物
    ・オーラの写真
    ・螺旋の人
    ・気球の熱
    ・水玉
    ・媚酒
    ・真夏のクリスマス
    ・裏口のゴンドラ
    ・客が育てた

    カバー裏にもショート・ショートが一遍あって、サービス精神旺盛

    トニーさんのBARもの、ゴールドコーストもの、その他に大別できるかな

    個人的に面白かったもの

    ・マイナ酒
    発想そのものは、眠くならないヤヴァいなお薬を想像してしまう
    オチに関しても、摂取への注意喚起になっているような気がする

    ・霊鈴
    この短い物語の中にそんなテクニックと入れてくるかーと
    とてもやられた感がある

    ・グチ清掃員
    グチって色々と残るしこびりつくし、厄介ですよねー
    まぁ、人によってまったく気にならなかったりするんでしょうけど、処理方法は厄介ですよね

    ・手ぶらのキャンプ
    この発想は星新一のような昭和テイストを感じるけど、グランピングという現代的なサービスを扱っているのがいいですね

    ・甲子園の魔物
    ストーリー構成がいいと思う
    結局、魔物はどうなったんですかね?

    ・客が育てた
    最後にこの話で締めるのはとても良い
    まぁ、実際お店ってお客さんが育てる要素ありますよね
    たちが悪いお客さんがいると他のお客さんは遠のきますし
    いいお客さんはいいお客さんを連れてきますしね


    この作家さんは情熱大陸に出てたので名前は知ってた
    ショートショートの書き方講座をされていて、自分も何か書けるんじゃないか?と思えるくらい的確な指導をされている

    解説は声優の大原さやかさん
    朗読で、著者の作品を読むこともあるそうで
    確かに朗読に向いている作品が結構ありますね


  • BARを題材に集められたショートショート。ぱっと読めるのでショートショートにハマった。
    .
    霊鈴はもしかしたらこういう展開かもと思った通りだったので切なかったけど物語としては好き。

  • とても読みやすくサクッと読めました(⌒‐⌒)
    霊鈴お気に入りです。
    他、所々話が繋がってて面白かったです(⌒‐⌒)

  • 初出の媒体はいくつかにわたるが、バーを舞台にサラリーマンが不思議な人に出会うシリーズと、ゴールドコーストに旅行で来たカップルたちが登場するシリーズが柱となっている。頭から順に読んでいくと点々とシリーズが現れて、「あ、また来たな」と思えて面白い。
    『企画にララバイ』や『水玉』が好き。水玉のセンス!そんなおしゃれな水玉、ほしい。

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著者プロフィール

(著者プロフィール)
田丸雅智(たまる まさとも)

1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。
「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。
坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、
現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。
2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。
17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。
メディア出演に情熱大陸、SWITCHインタビュー達人達など多数。

「2023年 『憂鬱探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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