- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334791964
感想・レビュー・書評
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後半は、涙が止まりませんでした。
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日本の情緒ある色の名前に、描かれる色がどんな色なのか想像しながら、読んでいる。
葉茶屋という店も、お茶屋さんというと、芸子さんや舞妓さんの所に思われるから、こういうふうに店の名なのだろうなぁと、思いながら読んでいる。
主人公の上絵師のお律、仕事と家庭を守る姿。
そして懐妊するのだけど、後半、流産に!
七五三の祝いは、子供が、七つまで、元気に育ってくれる事を祝うためのものである事が、よくわかる。
今、読んでいる本「萌」馳月基矢氏の本も、子供の成長について記載されている。
さてさて、題名の彼岸花は、倅の弔いに着物に描いて欲しいと女形の役者からの依頼である。
昔の男性の羽織裏に、虎や竜は、勿論であるが、髑髏や蝙蝠が、粋とかで流行ったと聞いた事があるけど。
彼岸花は、やはり、忌み嫌う花であると思う。
真っ赤に咲く花は、遠くで見る風景は、とても綺麗で、花自体、綺麗だけど、手折らずに置いて、そっと眺めているのがいいのではと、思う花である。
都会では見られないこの花は、昔から親から、触らないように言われたものである。
最近、花屋で、白い彼岸花を見たけど…
その花屋も閉店していた。
何故か、異種の趣で、この花を着物にした題材にしたのか、…
死を見つめての着物発注だったのか?と、考えてしまい、依頼であれば、何でも受けてしまう絵師への考えても、文中では、綺麗に書かれているが、少し納得出来ない着物柄に思えた。
最後の方で、物語の展開説明で、話を終えているけど、もう少し、四章の一つ一つに、話の結論が、含まれてもいいのでは、と思いながら、読み終えた。
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内容(ブックデータベースより)
葉茶屋・青陽堂の嫁として初めての新年を迎えた律。若女将の務めと上絵師の仕事――その両立に励む折り、懐妊の兆しに気づく。
喜びと不安に揺れる律に、女形の役者から着物の仕事が舞い込んだ。殺された倅の弔いに彼岸花を描いて欲しいというのだが……。
義妹・香の出産、新たな似面絵にからむ事件など、悲喜こもごもの日々が描かれる人気シリーズ第七弾!
令和4年12月28日~令和5年1月1日 -
知野みさきさんのシリーズものでは、一番長いシリーズ。今回は切ない回だった。
彼岸花の表題だったので、甘いとは思わなかったがどうにもならない切なさが読後に残った。
現代でもどうにもならないことや思いは尽きないし、変わらないものもあるけれど、しなやかに乗り越えていきたいものだなと思う。 -
嫁として初めての新年を迎えた律
若女将と絵師の仕事。その両立を励む折、懐妊の兆しに気づく。喜びと不安に揺れる律に、女形の役者から着物の仕事が舞い込んだ
悲喜こもごもの日々が描かれるシリーズ第7弾 -
202202/1~7巻まとめて。先に読んだ「神田職人えにし譚(しろとましろ)シリーズ」が面白かったので、こちらも購入。弟がいる女性職人が主人公ってことで、似たようなところも多いけど、こっちもなかなか面白かった。
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2021.11.13
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律がもう若女将なのでしっとりした感じ。上絵師としての仕事も順調だし、店の人の事もあれこれ気にかけてて、忙しそうだけど楽しそう。動き過ぎではと思っていた矢先に悲しい事もあって、幸福と悲しみが入り混じる一冊になってます。
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展開は予想できましたが、お律さんとそのご家族には辛い結果となってしまいました。
シリーズ展開上、端から誕生させる気がないのが序盤から感じられたので、正直もやっとしたものが残りました。
お律さんの仕事に対する姿勢があまり好きではない自分でもお律さんが気の毒で心が痛みました。
妊娠中のお律さんの描写にリアリティがないので、個人差はありますが眠気やむくみ等々もう少し身体的変化の描写があればよかったと思いました。
不穏な双子設定の引きがあったので、しばらく遺恨は続くのでしょうか。