洗濯屋三十次郎 (光文社文庫 の 10-2)

著者 : 野中ともそ

• 光文社 (2021年8月6日発売)

感想・レビュー・書評

[海さんの感想 · 2022年12月8日]

クリーニング店の染み取りと人生の染みを絡ませて、奥の深い話になっている。
邪魔にならない染みとか、残しておきたい染みとか、無かった事にしたい染みとか、色々どうしたいのか迷いながらも皆前に進んでいく。

[りんご花さんの感想 · 2022年6月1日]

三十次郎のなんとなく日々を生きていて俯瞰して見ているところが長く続くのでいつ腰を上げてくれるのかとなかなかページが進まずそわそわしました。最後のあたりで少し成長したのでほっとしました。

著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」