告ぐ雷鳥 上絵師律の似面絵帖 (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334793487

感想・レビュー・書評

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  • 上絵師 律は、似顔絵も書けて、お上を助けている。
    今回4話。
    前回の片桐和十郎の弔いの為の彼岸花の着物も、少し違和感があったけど……
    今回の主になる部分は、ライの鳥、雷鳥である。
    なぜかしら、珍しい趣向の絵柄が、えらばれるのにか?と思われるほど、一般的に、この時代には、受けいられるのは難しいと思う、絵柄である。
    それに、話が、なんとなくもどかしい。
    白山権現の話も
    234頁位の八の所にこの状況だったことが、まとめて書かれているような気がする。
    最後は、少し、律のお惚気で終わっているけど、面白みのある終わり方でないような……
    似顔絵が描けると、言っても、墨絵であり、余程でないと、聞いただけで描ける物でないと思う。
    あ~、それと219頁の中頃「千恵が言うのへ、……」は、活字の間違いだろうか?

    私には、余りに、着物柄の意趣が、理解出来なくて、少しもどかしく、読み辛かった作品であった。

  • 上絵師、律 授かった赤子を失って半月、周囲のいたわりもあり気落ちしながらも絵の仕事に励んでいた。そんなとき舞い込んだ着物の依頼は「雷鳥」を描いて欲しいというもの。珍しい意匠に悩む律の周辺に、大泥棒アキヤの陰が見え隠れして・・・・人気シリーズ第8弾

  • 事件に巻き込まれ過ぎだよねー。

  • 傷心を抱えつつ、色々な事件に巻き込まれていく律。悲しみつつもしっかりと立っていて、職人としての腕もどんどん上がって行ってるので安心して見ていられる。
    そのまましっかり生きていって欲しい。

  • 内容(ブックデータベースより)

    嬉しい絆、切ない絆……律の筆が人々の縁を紡いでゆく――
    流産の悲しみを乗り越え、若おかみとして、職人としてひたむきに生きる律。
    待望のシリーズ第八弾!
    授かった赤子を喪って半月。周囲の労りもあり、律は気落ちしながらも上絵の仕事に励んでいた。
    そんなとき舞い込んだ着物の依頼は、「らいの鳥」を描いてほしいというもの。珍しい意匠に悩む律の周辺に、かつてその似面を描いた大泥棒・晃矢の影が見え隠れして――。
    若おかみとして、職人として、成長していく律の生きざまを濃やかに描く人気シリーズ第八弾!

    令和5年1月1日~5日

  • 嬉しい絆、切ない絆……律の筆が人々の縁を紡いでゆく――
    流産の悲しみを乗り越え、若おかみとして、職人としてひたむきに生きる律。
    待望のシリーズ第八弾!
    授かった赤子を喪って半月。周囲の労りもあり、律は気落ちしながらも上絵の仕事に励んでいた。
    そんなとき舞い込んだ着物の依頼は、「らいの鳥」を描いてほしいというもの。珍しい意匠に悩む律の周辺に、かつてその似面を描いた大泥棒・晃矢の影が見え隠れして――。
    若おかみとして、職人として、成長していく律の生きざまを濃やかに描く人気シリーズ第八弾!

  • 202205/

  •  知野みさき「告ぐ雷鳥」、上絵師 律の似顔絵帳シリーズ№8、2022.5発行。にわか御用聞き、鬼子母神参り、告ぐ雷鳥、約束の4話。もう少し、テンポがいいと嬉しいです。

  • ーー帰れるうちに帰るがいいーー

  • 長く望んだ子供を孕っていた律だったが、似顔絵がヒントとなり事件を解決に導いたことを知った逃げた悪人たちから、恨みを買い、流産に追い込まれる。

    その後、傷心の良太と律。

    しかし、悪者をそのままにしていいはずはなく、
    無理はしないからと、お上の御用での、似顔絵描きは続ける。


    今回逃げた悪人と事件の裏の物語を知ることになる。

    100%真っ黒な人はいない。
    生まれ育ち、その人を囲む環境。
    助ける人の有無。
    そんな一歩違えば人生が全く違ったものになる、運命の軌跡を知るシリーズ第8巻。

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著者プロフィール

1972年生まれ、ミネソタ大学卒業、カナダBC州在住。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。「上絵師・律の似面絵帖」シリーズでブレイクした注目時代作家。

「2023年 『江戸は浅草5 春の捕物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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