週末の鳥人間

著者 :
  • 光文社
3.30
  • (2)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 25
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910655

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • YAだと思っていたら
    なんとも面白く
    その上女子!!が書いた
    ヒエ~~
    よかったわ

  • 著者の自作『終末の鳥人間』のパロディというか、アナザーエディションバージョンだ。
    『終末』のほうでは日本が軍事国家として異常な方向へ突き進んでいく中、高校生が人力飛行機に青春をかける物語だったけれど、本作の歴史では軍国化は免れる。
    舞台となるのは、『終末』版同様、日本海に面した小さな町だ。

    取り立てて大きな産業がなく、巨大な化学プラントがあることで町民の雇用や財政が成り立っている。
    そのプラントと同型の基が北九州で事故を起こしたことにより、プラントの閉鎖を叫ぶ人権団体が現れ、雇用が失われることを町民は怯え、町はプラントは是か非かの踏み絵に右往左往することになる。
    そんな中で人力飛行機部に所属し、人力飛行機オタクな顧問とゆかいな仲間たちと日々を過ごす高校生が、自分の未来や町の行く末について迷い模索する姿が描かれている。

    かなりデフォルメして描かれているけれどプラントは原発に置き換えて考えるのが素直だろう。
    幸福とはなんなのか、勝ち負けとはなんなのかについて考えたくなる。

  • 【ネタバレ】「終末の鳥人間」の続編的サイドストーリー。主要な登場人物達が皆おさまるべき所におさまる納得の結末に安心しました。

  • 週末の鳥人間

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1975年生まれ。福井県出身。2007年に「あちん」で『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞、08年に同作でデビュー。2008年に「トンコ」で第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞。他の著書に、『太陽おばば』(双葉社)、『終末の鳥人間』(光文社)などがある。

「2013年 『幸せすぎるおんなたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

雀野日名子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×