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- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910655
感想・レビュー・書評
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YAだと思っていたら
なんとも面白く
その上女子!!が書いた
ヒエ~~
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著者の自作『終末の鳥人間』のパロディというか、アナザーエディションバージョンだ。
『終末』のほうでは日本が軍事国家として異常な方向へ突き進んでいく中、高校生が人力飛行機に青春をかける物語だったけれど、本作の歴史では軍国化は免れる。
舞台となるのは、『終末』版同様、日本海に面した小さな町だ。
取り立てて大きな産業がなく、巨大な化学プラントがあることで町民の雇用や財政が成り立っている。
そのプラントと同型の基が北九州で事故を起こしたことにより、プラントの閉鎖を叫ぶ人権団体が現れ、雇用が失われることを町民は怯え、町はプラントは是か非かの踏み絵に右往左往することになる。
そんな中で人力飛行機部に所属し、人力飛行機オタクな顧問とゆかいな仲間たちと日々を過ごす高校生が、自分の未来や町の行く末について迷い模索する姿が描かれている。
かなりデフォルメして描かれているけれどプラントは原発に置き換えて考えるのが素直だろう。
幸福とはなんなのか、勝ち負けとはなんなのかについて考えたくなる。 -
週末の鳥人間
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