- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912994
感想・レビュー・書評
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短編集。曽根圭介は結構好きな作家の一人です。
二つの違うストーリーが同時進行していって、最終的に交錯して、意外な結末が明かされる…という同じようなパターンが続くので、最後の方は展開が読めてくるのが少し残念。とはいえ、なんかあるんだろ?なんかあるんだろ??と構えながら読んでいても、最後にはそうきたかー!となるところが楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
邪悪の極みというほかない、ブラックでダークな読み心地のミステリ短編集。どれをとっても最悪。誰一人共感できやしない。アンハッピーエンドここに極まれり。でも逆に爽快というか、こういうのを好きなものにとってはたまらないです。
お気に入りは「腸詰小僧」「母の務め」。「腸詰小僧」はもうタイトルからやられてしまいましたが。そのタイトルにも劣らぬ邪悪すぎる物語。そして「母の務め」もいったいどうなるのかと思ったらまさかそんなことに。どっちもとても印象的な結末でした。
「天誅」も気持ち悪い話。あの人もこの人も信じられない。そもそもまともな人がいるのか、どれが真実なのか。なんとも言えない不気味さが後を引く読み心地です。 -
くだらなくて、痛快で、
クズばっかり出てくる最高の短編集だった。
やっぱり曽根さんは短編の方が
斬れ味抜群で読んでて気持ちがいい。
マンネリせず読みやすいスピード感が好き。
しょーもないクズばっかりで、
皆悪びれる様子もないのがたまらなく好き。
表題作の腸詰小僧の終わり方は
スーっとして個人的には好きなオチ。
解決屋の終わり方もいい。や、そっちかよ笑 って
天誅と留守番もよかった。
ミスリードが素晴らしい -
フリーライターの西嶋の元を、「腸詰小僧事件」の被害者の父が訪ねてきた。当時12歳だった犯人の「腸詰小僧」に会わせろと言う…。表題作をはじめ、全7編を収録した短編集。
いずれもひと捻りある短編が並ぶ。叙述トリック中心だけれど、警戒していてもまんまと騙される。通勤電車で細切れに読むのに向いているような感じの短編集だった。
(B) -
ノン・シリーズの短編集。全7作の内、1作だけ「ザ・ベストミステリーズ2017」で既読だった。その短編がとても良くて印象に残っていたのだが、未読だった6作も面白かった。特に表題作が傑作。ミスリードの巧い作家さんだなあ。すっかり騙されてしまった。
全体的に裏社会に生きる人が多く登場し、結構ゲスいストーリーであるけど、その中にミステリの仕掛けが潜んでいるのが愉快。これ、今年読んだ短編集の中で上位に入るな。 -
女性をソーセージにしてマスコミに送りつけ、全国を震撼させた”腸詰小僧”の独占インタビューに成功した西嶋だったが、記事掲載を発端に困難な事態に。追い詰められた西嶋は――。(表題作)どいつもこいつもロクデナシ。でも不思議と痛快な極悪ミステリー全7編!!
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好き。
出てくるヤツラ全員悪人。
人生なんて放っておいても勝手に前に進む。