スクイッド荘の殺人

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334914592

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの烏賊川市シリーズ。なんと長編。烏賊川市シリーズの登場人物はみんな天然ボケ。そうでない人もいるけど。だから、長編になるとどうなってしまうのか?事件は解決できるのか?鵜飼探偵の活躍が楽しみ。

    今回は鵜飼探偵たちと砂川刑事たちの合同捜査みたいな形で話が進む。違う場所で今起きている事件、さらに20年前の事件にも関わり、それぞれが捜査している。二つが一つになった時、どういう結末が待っているのか?"黒江健人"がキーパーソン。彼がなぜ20年前の事件を執拗に追うのか?元刑事で20年前の事件を担当してた父親の影響だけではなさそう。何だろう?何だろう?と思いながら読んでたんだけど、これが分かったとき、おーってなってしまった。最後の最後で面白いと思った。鵜飼探偵が棚ぼたで事件を解決したのはいつも通りでまた良い。烏賊川市だけにイカがしつこいぐらいに出てきたのが笑えた。そんなにイカいるの?(笑)という感じ。

    読んでいる途中で気づいた事がある。この烏賊川市シリーズは好きで今も読んでるんだけど、自分が歳を重ねると趣味趣向が変わってきたせいか、話の途中のツッコミと言えばいいのかガヤと言えばいいのか分からないけど、それがどうにも読み辛くなってしまった。20年前の事件の説明を後輩刑事の志木刑事にしてる時が本当に辛かった。その場面が長かったというのもあるんだけど、普通に話をしてほしいと思った。前はそういうのも含めて面白いと思って読んでたんだけどな。

  • 東川篤哉さん、この鵜飼探偵事務所シリーズ
    ずっと好きだったんだけど、今回は、
    ん〜、、、微妙だった。
    展開もいまいちだし、言葉遣いも言い回しも
    疲れる感じで、後半はパラパラ〜と要所要所
    読んで終了。
    ちょっと残念。

  • 烏賊川市シリーズ、久々の長編です。私はやっぱり長編が好き! またまた雪に閉ざされたホテル、本館から10本の小道が伸びて、烏賊の名のコテージがある、「スクイッド荘」という烏賊尽くしの舞台! あらゐけいいちさんの表紙がしっかり絵で語ってくれています。
    20年前のバラバラ殺人。クリスマス前に小峰三郎に届いた脅迫状。ボディガードを依頼された鵜飼探偵事務所。雪に振り込められて、事件はゆるゆると進行し、すべてが繋がって明らかになった真相は! 意外にも(と言っちゃ悪いけど)、一途な愛で行動した人たちの存在がもたらす切なさが、この作品を引き締めています。

  • 東川篤哉さんお得意のユーモアミステリー。
    しばしば笑いながら楽しく読み
    結末もすっきりしました。
    (ほろっとすることはありません。)

    東川さんご自身も、きっとお話しすると楽しい方なのでしょうね。

  • この「烏賊川市シリーズ」は前から好きで全作持っていて、今回は最新作。

    探偵と助手、警察たちのゆるくてギャグ調のやり取りと、予想もつかないトリックと緊張感ある事件の緩急が絶妙で魅力的な作品。

    ‥‥

    今回の舞台は、大雪の中烏賊川市の陸の孤島に立つホテル。
    探偵は、依頼人であるとある会社社長から、脅迫状が届いたからホテルでの護衛を頼まれるが、何者かに殺されてしまう。

    殺された会社社長の兄弟は、過去にバラバラ死体で殺されていて、今回の事件と過去の事件、その当事者たちが徐々に結びついて、事件が明らかになっていく。

    ‥‥

    まさかの突然洞窟に落っこちて探検が始まるみたいな冒険要素も含まれていて、個性豊かなメンバーのどたばた展開も好き。


    2023年4月15日

  • 中途半端に感じました。
    ユーモアと推理が交わってます。
    それが上手く交わって無い感じがしました。
    笑え無いですね自分は。

  • ユーモラスな会話や展開でスラスラ読める。現在と過去のエピソードを織り交ぜて真実に迫るのも良かった。名前のトリックには一本取られた。嘉門達夫やガリクソンにはクスッとしてしまった。

  • 多分、この作家さんまじめに読んだの初と思う。ページをめくる手がちょくちょく止まって、読み終わるまで結構時間がかかった。

  • 東川作品の中で二番目ぐらいに好きなシリーズ。イケてないけど時々鋭い鵜飼探偵とツッコミ役のわりに思慮の浅い流平助手のコンビ。小ネタが過剰な感は否めないが(好きだけど、それにしても!)、ミステリとしての収束は流石です。

  • 東川さんの持ち味であるギャグの箇所を除くと、3分の1ぐらいのボリュームになるかも笑

    今まではこんなにふざけ箇所満載でも、トリックや推理は本格で、そのギャップが楽しかったのだけど…。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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