- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334915070
感想・レビュー・書評
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マンガやドラマなどでよく見るシチュエーションを短編に仕立てたもの。
シチュエーションにお決まりなベタな台詞も上手に使いこなしていて、よく出来ていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022年12月光文社刊。書き下ろし。「遅刻する食パン少女」という定番なシュチエーションがあるというのを知らなかったので、帯にある「ベタなシュチエーションからの、想像ナナメ上の結末」という意味がわからず読み始めました。なーんだ「お医者様はいらっしゃいませんか」「前の車を追ってください」というような定番の状況から始まる少し不思議な展開と結末の10編でした。アイデアは良く、いずれもそれなりに面白い。気の利いたものもあり、どーということのないもの、無理やりなものもあり、多彩というところが、楽しかったです。
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タイトルに惹かれて読んでみた。
ショートショートなので、サクッと読めるし。
どれも不思議な一ひねり二ひねりある作品。
読後ヒヤッとするのもあったり。
「グラスレース」はちょっと惹かれなかったけど、あとは良かった。
他のおとぎカンパニーも読みたいかも。 -
フィクションの「ベタな設定」をもとに作られた短編集。
よくあるシチュエーションから、意外な展開が繰り広げられる。
著者はショートショートで有名な人なのね。
あんまり私には入ってこなかったけど、シリーズでいろんなテーマのがあるようなので、ちょっと他のも読んでみたい。 -
食パンをくわえて走る少女、「お医者さまはいらっしゃいませんか?」の問い、サスペンスもので自白する崖、創作世界におけるベタな展開をショートショートで作品化。現代のおとぎ話パロディという感じで結構楽しめました。
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どれもベタな設定なのに、読んでみるとすべてが予想外の展開で結末。
先入観を持ってしまうワードばかりなだけに、良い意味で裏切られる楽しさがあります。
シュールなものもあれば、ほっこりするものもあり、読後感は様々。
個人的には『スカイレザー』が好きでした。 -
んん?
往年のシチュエーションを「なんでそうなる 笑」とか「そうなっちゃう?!」って感じで読めるのかと結構期待したのだが…1話目から、…んん?
あ、でもつながれた窓は素敵な話だなと思った。 -
漫画やドラマによくあるある?なシチュエーション。食パンをくわえて走る少女や、お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?、本を取ろうとして手が触れ合う2人…などなど。それがファンタジーというかSFというか、そのシチュエーションからどうやってそんな展開になるのかが読めない奇想天外の短編集でした。
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「街角の恋」「お客様の中に」「自供の崖」「つながれた窓」「嵐の研修」「本の二人」「肩車士」「天使と悪魔、それから私」「グラスレース」「スカイレザー」
10話収録の短編集で『おとぎカンパニー』シリーズ第5弾。
何気に楽しみにしているこのシリーズ、
今回もバラエティに富んでいて面白かった。
孤立した洋館で起きる事件や本を取ろうとして手が触れ合う2人等、ベタなシチュエーションからのSFアレンジは斬新。
お気に入りは時代の逆をいく『肩車士』。
文明が発達し進化する今だから、このほのぼのとした人と人との心の触れ合いに癒される。 -
食パンをかじって走りつづける少女と街角でぶつかる、向かい合った四次元窓から行き来する幼馴染、嵐の日に洋館に集められた新入社員、容疑者に自白をうながす人工崖など、「クリーシェ」と呼ばれるありがち設定を、ありがちどころか斜め上に着地するお話にしつらえた短編集。
肩の力が抜けたとぼけた語り口で気楽に読める。
四次元の窓で繋がった幼馴染のおじいちゃんとおばあちゃんの話が好き。