しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334915285

感想・レビュー・書評

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  • 女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。姿を見せないゲームマスターは「六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。各人で殺し合い、生き残った一人のみが解放される」と言うが、ここにいるのは七人の男女。全員が「自分は潔白だ」と言い張るなか、一人また一人と殺害されていき…
    本格ミステリーの要素満載ですが、そこは早坂吝さん。二転三転で面白かったです。

  • 2つの話がそれぞれあり、それが繋がっていくところはなるほどなと。疑問に思ってた伏線もしっかり回収してくれました。ただ、酷い描写もあり、なかなかオススメしにくい作品ではあります。

  • やられた〜〜!!確かにタイトル通りの事件だった。
    まんまと騙されたし面白かった。のは事実なんだけどどうしても好きとは言えないし薦めたいとは思えないし、でも面白かった。ミステリとしてフェアなことすら腹立たしいのはどうして。
    〇〇〇〇〜みたいに投げたくはならない。

  • 学生選書ツアー2023選書図書

    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/search?q=9784334915285

  • 奇抜な仕掛けと現実離れした展開は作者ならでは。
    緻密な伏線もあり、軽い文体とは裏腹に推理は本格的。
    重厚感のある話が好きなので、本来好みではないはずなのだけど、なぜか嵌まってしまうんだよなあ〜。

  • タイトル通り、しおかぜ市一家殺害事件と迷宮牢の殺人の2つが平行する。理解の悪い私は初め繋がらなくて??となったが、読み物としては面白かった。犯人が屑過ぎる。
    そして最後まで読んだ結果、登場人物の行動が意味不明過ぎて虚構部分と現実部分を混同が余計していたことに気づいた。共感的羞恥。

  • 非常によく練られたトリッキーな作品。著者の持ち味がよく出ている。
    閉鎖空間(どころか迷宮)に閉じ込められた見知らぬ同士が次々殺されていく話だが、典型的なクローズド・サークルものではない。個人的な嗜好にバッチリ合ったわけではないが、「丁寧につくられたおいしいもの」であることはよくわかった、という感じ。星0.5くらいはそれへの評価。
    クローズド・サークル偏愛者よりは本格ミステリファン、そして言うまでもなく著者のファンにお薦めしたい。満足いただけることと思う。

    2023/8/12読了

  • 餓田という主人公が破天荒な登場の仕方で一家殺人事件を起こしたと思えば舞台は暗転、迷宮牢の殺人になっていてえっえっと思っているうちに迷宮ものがサクサク進みまた暗転。となかなか構造自体が謎解きになっていて面白かった。でも主人公が最低。気持ち悪い。

  • 会話が多い印象。
    犯人が胸糞悪い…。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★☆☆☆ 6
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》71 B-

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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