ハートブレイク・レストラン

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 169
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924782

作品紹介・あらすじ

「隅のお婆ちゃん」が解き明かす恋愛ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • P271 とても寒いので長くはいられなかったが、そのあいだにくちびるを二つのことに使った。

    この一文に心ほんわか。
    全体を通して温かみのある優しい文章で、ゆったりした気分で読めて良かった。

  • タイトルから恋愛系?と思ったのですが主人公とレストランの店員、そこに住む(?)おばあちゃんとのほのぼのミステリーという感じでした。ジャンル違いにがっかり…というわけではなく、キャラクターが(特におばあちゃん)すてきな人間(じゃないけど)で読後感はほっこりします。

    ラストに向けての南野さんとの関係…ちょっと強引かなとは思いました。主人公の一人称の文体なので仕方ないのかもしれませんが、南野さんがどう思っているのかの描写がないのに最終話の急展開が…う~ん。二人の関係に決着をつけたかったのかな?続編があれば急ぐこともなかったのかな?まだつかず離れずくらいの距離感で終わってもよかったのかなっと思いました。

    でも全体的には読みやすくでいいですよ~!

  •  《日常の謎》系の連作ミステリ短編集。
     フリーの女性ライターが仕事場として通う、少し寂れたファミリーレストランを舞台に、安楽椅子探偵役の老婦人が、客の持ち込む謎を解き明かしてゆく。
     人前で推理を披露できない婦人の代わりに、主人公はイタコのように、彼女の言葉を他人へと伝え、事件解決に貢献することになる。
     安楽椅子探偵の老人と物書き業の若い女性のコンビと言えば、古典的元祖の一人、『隅の老人』シリーズが思い浮かぶが、こちらはその女性版に当たる。
     ただ、作中の不可解な出来事自体は、事件性は高くなく、比較的他愛もないものであり、推理物としての切れ味を求める向きにはあまりハマらないかもしれない。
     キャラクターも総じて温和で、ほのぼのとした作風だが、最終章で、初めてヒロインが自ら謎を解き、老婦人から最初に話し掛けられた必然性も明かされるなど、構成は丁寧に作られており、安心して読み通せる一冊となっている。

  • 文章や謎に集中し切れず目が滑ったりしたけれど、主人公とハルお婆ちゃんが特別感はないのに何だか良かった。

  • 【あらすじ】
    フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。店の常連ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが…。可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー。

    【感想】

  • 目覚まし時計が動いたと錯覚させる為に、孫が時計を持って寝ている祖父の部屋の中を走り回ったとか・・・

    ちょっと無理があるよなーって話ばかり

  • 安楽椅子探偵というやつです。

  • ライター仕事の主人公がよく行く店には実は幽霊が…(見える人は限られます)幽霊と日常の謎を解く短編集。こんな幽霊ならお会いしたいものだが。主人公の恋の行方が気になるが、続編はなさそうかな。

  • なんというか、普通やったな。
    取り立てて良くも悪くもないというか…

    でも、ハルお婆ちゃんは好きやな。

  • 短編6作品。おもしろかったです。

    ちょっと外れた場所にある、レストラン。
    そこを書斎代わりに仕事をしている駆け出しのライターの女性が主人公。

    そこには、隅の席にちょこんと座る品のいいおばあさんが居て、ちょっと不可思議な事件を見事に解いて見せてくれたり、力になってくれるのですが・・・

    話もおもしろいし、読後感もGOODです。こういう、ほのぼの系の本は好きです。

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著者プロフィール

一九六〇年、石川県生まれ。会社勤務を経て作家になる。八九年『異次元カフェテラス』を刊行。九一年「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選。主な著書に「ニャン氏の事件簿」シリーズ、『おせっかい』『ピピネラ』『九月の恋と出会うまで』『嵐の湯へようこそ!』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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