- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334924782
作品紹介・あらすじ
「隅のお婆ちゃん」が解き明かす恋愛ミステリー。
感想・レビュー・書評
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P271 とても寒いので長くはいられなかったが、そのあいだにくちびるを二つのことに使った。
この一文に心ほんわか。
全体を通して温かみのある優しい文章で、ゆったりした気分で読めて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
《日常の謎》系の連作ミステリ短編集。
フリーの女性ライターが仕事場として通う、少し寂れたファミリーレストランを舞台に、安楽椅子探偵役の老婦人が、客の持ち込む謎を解き明かしてゆく。
人前で推理を披露できない婦人の代わりに、主人公はイタコのように、彼女の言葉を他人へと伝え、事件解決に貢献することになる。
安楽椅子探偵の老人と物書き業の若い女性のコンビと言えば、古典的元祖の一人、『隅の老人』シリーズが思い浮かぶが、こちらはその女性版に当たる。
ただ、作中の不可解な出来事自体は、事件性は高くなく、比較的他愛もないものであり、推理物としての切れ味を求める向きにはあまりハマらないかもしれない。
キャラクターも総じて温和で、ほのぼのとした作風だが、最終章で、初めてヒロインが自ら謎を解き、老婦人から最初に話し掛けられた必然性も明かされるなど、構成は丁寧に作られており、安心して読み通せる一冊となっている。 -
文章や謎に集中し切れず目が滑ったりしたけれど、主人公とハルお婆ちゃんが特別感はないのに何だか良かった。
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目覚まし時計が動いたと錯覚させる為に、孫が時計を持って寝ている祖父の部屋の中を走り回ったとか・・・
ちょっと無理があるよなーって話ばかり -
安楽椅子探偵というやつです。
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ライター仕事の主人公がよく行く店には実は幽霊が…(見える人は限られます)幽霊と日常の謎を解く短編集。こんな幽霊ならお会いしたいものだが。主人公の恋の行方が気になるが、続編はなさそうかな。
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なんというか、普通やったな。
取り立てて良くも悪くもないというか…
でも、ハルお婆ちゃんは好きやな。 -
短編6作品。おもしろかったです。
ちょっと外れた場所にある、レストラン。
そこを書斎代わりに仕事をしている駆け出しのライターの女性が主人公。
そこには、隅の席にちょこんと座る品のいいおばあさんが居て、ちょっと不可思議な事件を見事に解いて見せてくれたり、力になってくれるのですが・・・
話もおもしろいし、読後感もGOODです。こういう、ほのぼの系の本は好きです。