片耳うさぎ

著者 :
  • 光文社
3.21
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本棚登録 : 620
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925642

感想・レビュー・書評

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  • 父親の事業の失敗により、都心のマンションを手放し父親の実家である古いお屋敷に住むことになった小学6年生の奈都。壮大なお屋敷の中で繰り広げられるミステリー。
    最初は背景説明が続き少し退屈だが、後半はトントン拍子に進み大変面白かった。隠し部屋や隠し階段、屋根裏などなど興味深い要素がたくさん詰まっていて、私も読みながら冒険したい気持ちに駆られた。(いや、脳内で一緒に冒険してたか…)真相も結末も後味悪くなくて良かったな。

  • 面白かった。
    主人公が小学生の割に利口すぎて嘘臭さが目立つけど
    話的には面白かったし、読みやすかった。

    家の見取り図があったのはありがたかった。

  • これまで書店を舞台にしたハート・ウォーミング・ミステリで人気を得た著者の、一味違った長編小説。タイトル名やカバーのイラストから、きっとファンタジックな話だろうと思いこんでいたらすっかり裏切られた。何しろ主人公は小学6年生の女の子だからなあ。主人公が大人だったら、これは本格的なミステリ。一歩間違えれば、横溝正史のようなどろどろした物語になりそうだ。関東北部の小さな村の元庄屋で資産家・蔵波家の大きな屋敷が舞台。その謎の多い屋敷で、複雑な血縁関係から引き起こされる騒動に、探偵役として孫である女の子と知り合ったばかりの中3のお姉ちゃんが巻き込まれる、、、まあ、ぬいぐるみのうさぎがヒントになるというところは女の子らしい話なんだが、意外な推理や筋立ては、ちょっと子供の手に負えるものじゃない気がする。その辺がちょっと無理な組み立てではないかと、、、全体のバランスが取れておらず成功作とは言えない出来。

  • 読み進めるたびに続きが気になり、1日で読み終わってしまった。人が死なないミステリー。大崎さんの本は胸を痛めず読むことができる。

  • ぼくも美人になりたい。

  • 小学生と中学生の女の子が主人公のお話。
    児童書なのかな。
    4日間の古いお屋敷のでの謎とき大冒険。
    2人の主人公の女の子が、対照的でさわやかさを感じさせてくれる。
    ネタバレになるので、あまり書けないがややこしい家族のいろいろというのは、いつの時代もあって、それが語られないと後世で謎がうまれるんだと当たり前ながら感じた。

  • 前半よくわからなかったが、後半一気にミステリー一色になったので楽しかった。話は結構面白いと思えたがキャラクターが感情移入ができずあまり魅力がある登場人物ではなかったのが残念。

  • 3+

  • 父の失業で身を寄せることになった蔵波家は、由緒正しき庄屋の大屋敷で、
    その広さと古さと蔵波家の人たちの冷たさに、奈都は恐怖と心細さでいっぱいだった。

    母の急用の不在の間、同級生のおねえさんだというさゆりさんと一緒に屋敷で過ごすことになった奈都。

    冒険好きのさゆりさんに言われるままに、夜中に隠し階段から屋根裏に上がったときにいた何者かの存在。

    片耳を切られたうさぎのぬいぐるみが奈都に送りつけられたことによって浮かび上がってきた
    蔵波家を陥れようとしている悪意と、昔あったこと。

    少女たちが悪に向かって果敢に謎解きしていく話って、いいよね。

    奈都のひいおじいちゃんたちの世代のいざこざにまで話が及んでくる感じ。
    八重子さんと雪子伯母さんの出生の話は、なんだか切ないな。

  • 成風堂書店シリーズを挫折して気をとり直りて読んだ作品だったので
    読了できたことにひとまず拍手。
    後半のミステリー色が一気に畳みかけるように増してくるのは圧巻。
    だけどこうも色々とあっては誰も信じられないのが悲しい。主人公が小学生というのも無理があるようで
    思うようにのめり込めなかったのが残念。
    ねずみ石を読むかどうか葛藤中。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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