星空の下のひなた。

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926021

作品紹介・あらすじ

正直に言うと、僕にも忘れられない人が一人だけいる-15年前の夏、中学生だった僕は"ひなた"と名づけた虎猫と柚原という少女にまつわる忘れられない体験をした。29歳、料理人をやめてフードライターとして日銭を稼ぎ、夫のいる女性と続けている関係が危うくなってきた今、僕は当時の夢を繰り返しみるようになる。柚原とその兄の秘密、彼女の祖父と隕石の不思議な話、二人で見た奇跡のような流星群…時を経て、偶然にも再び訪れることになった思い出の地で、僕が出会ったのは-猫と料理と流れ星がつなぐ、"夢と現実""過去と現在"のあわいに命の希望を描いた気鋭作家の書下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 「スープの国のお姫様」のお料理描写がよかったのと、
    樋口さんのnoteが面白いので手に取りました。
    五十嵐大輔さんの表紙イラストもよかった。

    物語の雰囲気や、ところどころの文体が村上春樹さんに似ている。
    ダイナミックではなく、小波が世界の形を変えてゆくという雰囲気。

    今ひとつ意味のわからないこだわりがあり、
    なのに、伏線回収は細かく、といったアンバランスさがありつつ、
    嫌いじゃないなあと思いました。

    お料理でなく、こっち路線の樋口さんの新作を読んでみたい。

  • さらさらしたかんじの泥沼

  • 夫のいる女性と関係が危うくなっている29歳の
    僕は、15年前の夢を繰り返し見るようになる。
    当時、僕は虎猫「ひなた」と柚原という少女に
    まつわる忘れられない体験をしたのだ…。
    猫と料理と流れ星がつなぐ、命の希望の物語。

  • 15年前の虎猫の"ひなた"を介して出会った少女とのこと
    今と過去とお話が行き来

    読み終わって…淡い色合いのイメージ

  • スノードロップの話、どこかで聞いたことがある。
    石。また出会えるよね。

  • 夢を繰り返しみながら過去と現在を繋げていく作品。
    淡々と進んでいった。

  • 猫と料理と流れ星がつなぐ、“夢と現実”“過去と現在”のあわいに命の希望を描いた気鋭作家の書下ろし長編小説。

    ネコが出てくる小説というので読みました。
    でてくる料理の描写がおいしそう。

  • 不思議な雰囲気の小説
    29歳、料理ライターの僕
    恋人は3歳年上、人妻
    15年前の、中学生だった僕
    捨て猫が結んだ不思議な縁の病弱な少女

    過去の夢、現実が交差しつつ
    すべてはひとつになり、不思議なラストを迎える。。

    とても温かな気持ちになれる作品でした
    この人の本、もっと読んでみたいな

  • 2008/12/08-2008/12/09

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著者プロフィール

作家・料理家。1981年生まれ。服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。同作は芥川賞候補になる。作家として作品を発表する一方、全国の食品メーカー、生産現場の取材記事を執筆。料理家としても活動し、地域食材を活用したメニュー開発なども手掛ける。『ぼくのおいしいは3でつくる―新しい献立の手引き』(辰巳出版)、『もっとおいしく作れたら』(マガジンハウス)、『低温調理の「肉の教科書」―どんな肉も最高においしくなる。』(グラフィック社)など著書多数。

「2023年 『樋口直哉のあたらしいソース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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