- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928162
感想・レビュー・書評
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中学生向けと書かれていたけれど、とても清々しい話ばかりで、
大人でも十分楽しめると思う。
いつもの辻村作品みたいに何かひねったところは見受けられなかった。
直球勝負!って印象を受けたな。中学生にわかりやすいようにという配慮か。
3つの作品から成り立っていて、どの話にも少しつながりがあって。
表題作の「サクラ咲く」では、登場人物ひとりひとりにしっかりスポットが当てられていて、誰もが一本筋が通っている。
誰もがいいところもあり悪いところもあり、悩んでいたりする。そんなメッセージが込められていそうな、素敵な話たちだった。 -
3編。
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表紙が非常に買いづらかった。
本を開いて読み進めるまで本当に辻村作品かと疑念がぬぐえなかった。
1つ目の話はタイムスリップの話でん?ってなったけど、2つ目の話はしっかりミステリー仕立てになっており、3つ目でしっかり辻村作品らしいリンクがある。
3つ目の話を読んでの素直な感想はよかったなーというものだった。
表題作が一番面白かった。全編さらっと読める。 -
辻村深月という作者名の検索だけで図書館で予約。
貸し出しの時、装丁を見てビックリ!!
中学生向きだったのですね。
内容はかわいらしいけど、もの足らず、でした。 -
短編(中編かな?)3作収録。
児童書(中学生から)ということもあって、中学生が辻村深月入門編として読むには良いと思います。
辻村さんの作品をほぼ読んだ私には、ちょっぴり物足りなかったかな。 -
さすが辻村さん。
中学生向けと言うことでサクサク読める。そして初出が進研ゼミとのこと。これも納得。わたしはゼミっ子。その昔。
当時にこんなん掲載されてたら狂喜乱舞してただろうなー。
どの話もすきだけど、学校は、俺たちみんなのものだ。がぐっときた。 -
中学生向けらしく内容は、さわやかだった。
小中学生に読んでもらいなー。
登場人物が微妙にリンクしていて良かった -
イラストにギョッとしながらも、辻村作品だからと手に取り直した作品。予想に反して登場人物が生き生きしていていい。あの子どもが大人になると…というさりげない書き込みに心がほっこりする。
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辻村作品では久しぶりの青春もの。
やっぱり、辻村さんの青春ものは良いなぁ。
今までよりも低年齢向けだからか、タイプが違う主人公だからか、最初のは物足りなかったけど、二番目からがかなり好み。
最後の話での繋げ方がすごく上手い!
『サクラ咲く』が一番好き。 -
図書館の新着で作者見て借りたら表紙にびっくり。中高生向け書籍だったんですね。中学生にオススメの本とかさりげなく紹介されてて好印象。お話のつながりもウマイ!図書館本
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若美谷中学を舞台にした中学生たちの
学園青春ストーリー 短篇集
“友情”感じます。
ティーン向けみたいだけど
オトナが読んでも、
懐かしい感覚と、
純粋な思いに打たれます。
「約束の場所、約束の時間」
ドラえもん的タイムマシンが
登場するファンタジー
未来からタイムスリップしてきた
転校生との交流
友情には時も時間も関係ない
形のない友情が
忘れないという思いは
いつまでも繋がって心に残る
3つの中では一番好き
「サクラ咲く」
人の目を気にしてばかり
うまく表現できなかったり
自分はほんとは違う
こんなはずじゃないと思う
中学生の頃の思い -
(収録作品)約束の場所、約束の時間/サクラ咲く/世界で一番美しい宝石
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あぁ、この本は中学生の時に読んでおきたかったなぁ。
連作短編集の児童書です。表紙には中学生からと書かれていますが、設定はともかく内容や読みやすさは、小学校高学年あたりの子でも楽しめるかも。
その分、特に一話目は、大人には若干読みにくく感じるかもしれませんが、設定は中高生であっても、辻村さんの、感情をぐりぐりと刺激するような心理描写は健在です。
そして、三話目!!こういう辻村さんらしい仕掛けに、覚悟はしていてもやられてしまいました。
この本に、中高時代に出会えた君がうらやましい。 -
中学生活2編・高校生活1編を収めたお話し。
どれも自分を見つめ、人の気持ちを受け止め、この中高で一番大事な友人関係が中心の
お話しでおすすめ。 -
辻村さんの十代向け小説。この方は十代を本当に上手に書くなあ、と思います。3話からなる連作短編集ですがそれぞれ単体でも楽しめますし、連作としても登場人物がリンクしていて一冊通して読んでも楽しいです。
各所でドラえもん好きを公言している辻村さんらしく、1話目はSF。「約束の場所、約束の時間」は『時をかける少女』のようにちょっと切ないタイムスリップものです。
表題作「サクラ咲く」の2話目は、十代向けの名作が随所に出てくる図書館をめぐる青春もの。合唱曲『遠い日の歌』なんて、すっかり忘れていたのにその歌詞が一行出てきただけで曲を思い出しました。私もとても好きな曲だったなあ、と作品全体にどこか懐かしさを感じます。現代のお話としても読めますが、舞台は今より15年~20年くらい前なのかもしれないなあ、と思いながら読みました。
そして、3話目「世界で一番美しい宝石」が一番好きです。演劇部の先輩が綺麗で、切なくて。「学校は誰のものか?」というテーマがすごく良かったです。
十代の子達が読んで楽しめて、勇気づけられる、すてきな本ですね。 -
未来は、つくれる。
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この本の背に「中学生から」と、書いてあるヤング向けの本だ。
が!大人が読んでも、浅いわけではない。
約束の場所、約束の時間
サクラ咲く
世界で一番美しい宝石
の、3編からなる。
はじめの2作品は、思わずうるっと、胸がジュンとなる話だった。
この3編は、発見がある。
この発見が何かをここで書いてしまうと、「!」の楽しみがなくなってしまうのでー
読む人が発見しての辻村作品だと思うから。
おすすめだなー
大人にも、中学生にも! -
サクラ サク
美しかった。美しすぎる。
この表紙だから身構えたけど、読んでよかったな、深月さん
あー繋がったときにはどくりとした。
出てくる
ため息、感嘆詞が好きやったりする。
☞約束の場所、約束の時間
悠、明彦、タイムスリップ
☞サクラ咲く
紙音、奏人、マチ、みなみ、琴穂、恒河。図書館、手紙
☞世界で一番美しい宝石
映画、父、同好会、一平、リュウ、拓史、アマデウス、小さな恋のメロディ -
とても良かったと思う。
3作品の短編集なんだけど、どれも暖かくて良かった。
1作品目だけSFテイストで、この先もそれで行くのかと思っていたら全然違う、素直な高校ものの話しだった。
個人的には1作品目が一番良かったけど、他の作品も良かったと思う。
暖かい気持ちになれる1冊でした。 -
中学生から読めるヤングアダルト向けの作品ですが、辻村テイストはたっぷり。導入にはピッタリかも。辻村作品らしいサプライズもあって最後まで飽きさせない。図書館関係者としてはやっぱり表題作が好きです☆
学生さんにはこういう本読んでほしいなっていう一冊。 -
約束の場所、約束の時間
今はそこまで感じないけど、小中学生の頃って特にクラスの中で上下の壁があったなあと思い出す。オーダーメイドでも描かれてたけど、辻村さんはこういう感じをよく分かってたんだろうなあ。それでも仲良くなったら、そんなこと気にせず一緒にいたくなるんだけどね。爽やかな友情にほろり。
サクラ咲く
図書室での文通。途中まで相手が奏人かと騙されそうになりました。奏人もマチも、みなみも皆いい子だね。正直いい子すぎてそこまで共感できなかったのが本音です(笑)ちょっと毒あるくらいの辻村深月が好きなので、ここまで爽やかなのは中高生向きかなあと。
世界で一番美しい宝石
ちょっと切ないけど終わり方は明るくていいね。人が努力したりイメチェンしたことをからかって悪意で塗り固めてしまうことの怖さを感じました。言葉の力を悪い意味で思い知ってしまう。でも、失ってもそこで人生が終わりなわけじゃなく、続いていくからこそ前を向くことの意義に気づかされます。最初の話とのつながりは、他の方のレビュー見てようやく分かりました。難しいリンクだった。 -
爽やかでほんわかとした青春小説。とはいえ甘いばっかりでもなく、とげもあります。こういうとげってきっと、誰もが一度は悩まされたものなんじゃないかな。若さゆえの痛々しさ、とでもいうのかも。
それぞれが独立した物語のようでありながら、実は繋がっているのも読みどころ。あの人やあの人の将来はあんなことになっているのかー。 -
中学生にはいい話
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短編集。最初の2つは進研ゼミに載せた話ということでかなり分かりやすいストーリー。最後の「世界で一番美しい宝石」はストーリーが単純だったが、目立たない存在にとっては共感できる話だった。