- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928209
作品紹介・あらすじ
科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、ひとりの民間人を紹介された。「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、あの『月の扉』事件で活躍した"座間味くん"だった-。
感想・レビュー・書評
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座間味くんシリーズ第3弾。今回から津久井操という大迫警視正の大学の後輩が飲み会のメンバーに入った。津久井さんは科学警察研究所に勤務し、終結した事件を調べて成功と失敗の分かれ目を標準化する研究をしているらしい。科警研と科捜研。科捜研の方が聞きなれているけど、こんな部署もあるんだなって初めて知った。
座間味くんに二人目の子供が生まれたり、大迫さんが警視正になってたりで、ハイジャック事件から8年くらいたっているのかな。
7編の短編で、すべて終結している事件だけど、座間味くんの推理で事件の全容がガラッと変わるのは面白い。やっぱりこじつけ気味もあるし、警察が頭悪すぎwwって思っちゃうところもあるけど、面白かった。座間味くんほどの推理力は発揮できなくても、「ここがおかしい」ってポイントをみつけて自分なりに考えてから答え合わせ・・・をしたりと楽しめました。最強の盾が好きかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話としてはおもしろいし、どんなどんでん返しがくるのかな~とわくわくする。
しかし新キャラの津久井さんには無理があるな…ひたすら座間味くんべた褒めなのもどうなんだろう?自称とは言っても頭いいエリートなんだから、ちょっとくらい座間味くんをやり込めるところも見たかった。こうも警察の解決が間違ってる事件ばかり持ってこれるのもすごい。お酒飲んでればそうだそうだ!すげー!ってなるかもしれないけれど座間味くんの推理にも無理のあるところはある。
この話の流れが好きなひとなら楽しめるだろう。
いちばん気に入ったのは「最強の盾」。全体的に警察が頭悪すぎるけれど。 -
座間味くんの短編集第二弾。パズラー好みの展開で、お手軽に本格テイストを味わえる。
すでに決着している事件について、意外な側面を座間味くんが指摘する安楽椅子探偵スタイルなのだが、小粒ネタを強引に捻っているので、どうしても違和感が残る。作中のテーマである「分かれ目」についての定義もご都合主義っぽく見えてきて、無理矢理感の強い推理同様、徐々に吸引力を失って萎えてしまった。
伏線回収や推理のプロセスは本格の展開に則っているのだが、肝心のオチが映画のそれと酷似していたりと、読み終えてもハッとさせられる感覚がない。女性警察官の座間味くんに対する過剰なリスペクトも鬱陶しかった。
「分かれ目」から事件を切り取るのは珍しい着眼点だとは思うが、なんとなく好きにはなれず。こってり作品後のお口直しにはちょうどいい軽さです。 -
今回の座間味くんもすきっと切れ味抜群だ
ヒロインのエリート研究者のイメージが全く像を結ばないのだが、お話はどれも魅力的だ。先日座間味くん登場イベントを読んだばかりだが、飲み屋の個室というシチュエーションが良いな。しばらく楽しみだ。 -
読みやすい短編集。
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一つ一つのお話が短いにもかかわらず二つの真逆の解釈ができるような構成になっていて1日で読みおわってしまった。キャラクターも魅力的だし、他も読んでみたい。
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なるほどーと思う説と、そうか?と思う説、両方あった。
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まさかお腹が空く本だとは
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短編で読みやすい。
3人の飲み会の描写が絶妙。
お酒が飲みたくなる。