- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928216
感想・レビュー・書評
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物語のなかにカメラや写真が自然に溶け込んでいて、読んでいて気持ちよい。写真を撮る人を登場人物にするのはけっこう難しいようで、あまりいい作品に巡り会ったことがない。満足したのはマンガの『ニナライカ』ぐらいかなあ。
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2012/05/03読了
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【高校の写真部を舞台に、それぞれの悩みやコンプレックスを抱えた女子高生たちが、カメラや写真にまつわる事件に遭遇する。彼女たちが覗くファインダーには、ココロの揺らめきと不可解な謎が映し出される新たなる青春ミステリー小説。
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女子高校生、むずかしー。
いろいろ考えてるんだけど、
うまく表現できなくて、
でも、誰かに受け止めてほしい。
親が悪いわけではない。
でも、友達にしか救えないことって、
この年代の時にはあるよなあ。 -
「コンプレックス・フィルター」
写っていなかったものは。
確かに少し加工をしただけで欠点は消えて可愛さや美しさだけが残るかもしれないが。その人らしさというのは無くなってしまうのではないだろうか。
「ピンボール・キャッチ」
居心地のいい場所を探し。
なんとなく入ったグループが自分に合わなくとも、居てもいなくても変わらないはずなのに抜けられないのは彼女自身はそこが居場所だと思っているからではないだろうか。
「ツインレンズ・パララックス」
鏡の中に写っているのは。
自分がした事を覚えていないからこそ簡単にそんな事を言えるのだろうが、彼女からしたら再び目の前に現れその様な言葉を言われるだけで吐き気がしただろうな。
「ペンタプリズム・コントラスト」
完璧以外の失敗は許されない。
始まりは些細な事だったのかも知れないが、そこまでする必要性や自ら言い回っている訳でもないのに勘違いしてる等の発言に関しては意味が分からないな。 -
高校の写真部を舞台に、コンプレックスを抱える4人の女子高生(容姿に自信が持てないミラ、人気者のカオリ、「わたし」というしがらみに悩む秋穂、誰とも交わろうとしないシズ)の連作短編集。
『午前零時のサンドリヨン』や『ロートケプシェン、こっちにおいで』でも思ったことだけど、なんでこんなに女性心理がわかるのかと思っちゃいました!
それぞれが抱えるコンプレックスに共感しちゃいます。
ミラのコンプレックスもわかるけど、一番共感したのは秋穂のコンプレックスかな・・・今でも悩まされてます(+o+)
ミステリーの要素もあるけどほとんど青春小説だと思うので、カテゴリは青春小説にしました。
以前読んだ作品では文章苦手かも・・・って思ったけど、この作品はとっても読みやすかった。
ただ単に、慣れただけかもしれないけど(^_^;)
写真に関する描写も読みやすいというかわかりやすかった。 -
読みやすかった。青春小説。それぞれ悩みを持っていて、葛藤がある。
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写真部の4人の女子高生達の連作短編集。4人とも友達の事を思いやれる優しい子達だなぁと思いました。私も<ツインレンズ・パララックス>でカオリが言ったように「どんなに惨めなことがあっても、どんなにつらいことがあっても、それが自分の歩んできた道なんだって、胸を張って言えるように。これから出逢う人たちに、これがあたしなんだって、伝えられるように」なりたいと思う。