冬天の昴

  • 光文社
3.83
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本棚登録 : 377
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929312

感想・レビュー・書評

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  • 『弥勒シリーズ』も、5弾目になりました。
    殺し屋として育てられながらも、商人となった東野屋清之介。
    その清之介の奥に潜む闇を面白がる(?)同心の木暮信次郎。
    そして、二人の間で翻弄される岡っ引きの伊佐治。
    この三人の関係性が、時を追うごとに心地よく感じられるようになりました。
    どこか、ピンと張りつめていたものが、ちょっとゆるんだ気がします。

    清之介に嫌みたっぷりな同心・信次郎ですが、清之介の力を
    一番信じ、頼っている感じが良かったです。
    その気配は微塵も見せませんが……

  • このシリーズが大好きで続編が出るのをいつも楽しみに待ってます。
    今回も遠野屋と木暮様と伊佐治のやりとりが絶妙であっという間に読み終えました。

  • シリーズ五作目です
    初期の頃より信次郎と清之助の心の距離がだいぶ縮まって来たように感じました。そしてその側に控える伊佐治が相変わらず味がある。このシリーズになくてはならないベストバイブレーヤー。彼の存在が二人に血を通わせていると感じ、それが第一作目からぶれていないのが嬉しいです。

    今回のストーリーも十分楽しめたけど、ある程度予想通りだったことと、最後は話の流れが強引に感じたので今までより評価が低くなりましたが、六作目も是非読もうと思います。

  • さすがに悪の枢軸たる五千石の旗本を一網打尽とまではいかないか。同心では手が及ばぬ。助命した上司・南雲様が大目付に訴えたとて、でっかい悪は高笑いなんだろう。とはいえ、此度も信治郎の洞察は呆れるばかり。結局は端からお見通し。炙り出しの囮には、色女であれ好敵手?であれ利用する。情で動くことはないというが、結果として多くの命も心も救う。鬼の業で神の功を成す。「それがしはどのようなものにも、命を懸けたりはいたしませぬ。ご懸念無きように」「おれはなぁ、思い違いなんてしねえんだよ」こんな不遜、傲慢が吐ける漢になりたい。

  • 2022.03.12

  • 捕物帖の物語だが主人公と周辺人物の魅力があって読み応えがある。
    このシリーズの他の作品も読みたくなった。

  • 今回も信次郎さんは、ゲスっぷり全開のいい男ぶりで周りを翻弄していきました。きっと誰でも抱えてる【闇】が、信次郎を求めてしまうのかな。

  • 弥勒シリーズとは知らずに手に取った本。シリーズ3まで読破していたがとんで5でも問題なく読めた。難しい漢字や言い回しにぶつかる度に調べる手間がちっとも苦痛じゃないのが毎回不思議で絶妙な登場人物たちのやりとりに胸を踊らせながらの時間だった。時代もののようでわかりやすく胸に落ちてくる内容に今回も満足。冴え渡る推理だなぁ。

  • 遠野屋清之介 小暮信次郎 伊佐治3人の絡み合いが気になってしょうがない

  • 内容紹介
    己に抗う男と情念に生きる女、江戸を描く「あさのあつこの世界」

    心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。
    武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。
    信次郎、清之介、岡っ引き伊佐治が江戸の闇に巻き込まれていく弥勒シリーズ最新作!

    令和2年3月10日~12日

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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