- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334929954
感想・レビュー・書評
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希望と絶望を同時に感じる瞬間ほど、酷なことはない……。
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これぞエンタメ!まさに極上のB級作品だと思う。
B級って失礼な表現かもしれないが、A級より下のB級ではなく、A級とは別物の超娯楽作品という意味だ。今時はB級グルメの方が美味しかったりするからね。
とにかく格闘・戦闘ものを書かせたら月村さんは別格。ところが今回は日本の、しかも中学生の野外活動がテーマだということで、ちょっと心配していた。そりゃそうだろう。「土漠の花」のような設定とは全然違う、生ぬるい国日本が舞台なのだから。
でもやっぱり出てきましたね。百戦錬磨のテロリストが・・・。
最後には必ず勝つということが分かっていても、ハラハラ感がヒートアップする作品をこれからも作者に期待する。 -
2015年3月刊。小説宝石2014年5月号〜12月号連載。半分くらいまでは、冗長な進み方ですが、そこを過ぎると、テンポ良く話が進みます。ダークヒロインな槐の活躍は面白かったです。機龍警察なんかと比べると設定や世界観が安易ですが、爽快感がありました。
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#読了。中学校の「野外活動部」のメンバーたちは夏休み恒例のキャンプに出かける。その夜現れたのは、現金40億をさがす半グレ集団。次々と殺人・暴行を加える彼らに立ち向かう者が。。。どうしても機龍警察シリーズと比べてしまうと・・・
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後半からテンションあがって面白かった
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読みやす~いエンタメ小説でした。
本屋で帯見たときもうちょっと読み応えありそうかなと思った記憶が…
ライトなので忙しい時の読書によいかと。 -
なんていうか、謎の感動。
なんていうか、シンプル・イズ・ベスト。
キャンプ場で襲撃される中学生、生き残れ!絶望的な戦いに挑む中学生、みたいな帯の煽りを読んで想像したのは「バトル・ロワイアル」みたいな物語だったが、いざ読んでみたらそれは「機龍警察」のヒロインの流れを汲む、めちゃ格好いいアクション小説であった。何が悪で何が善かわからないこの世の中で、ここまでの勧善懲悪はとっても気持ちいい。そして同時に青春小説の体もなしている。時々あまりにジュブナイルな表現が気にはなったものの、まったく見事なエンタメだ。
内容はまるっきり違うけれど、なぜか「ドラえもん」(映画版)と似た印象を覚えた。
なんていうか、王道。