- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334951818
感想・レビュー・書評
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資産で稼ぐには最低でも現金1000万以上は必要。それまで自分の価値に上げるために投資する。確かに言われてみれば当たり前で利回りで稼ぐには100万程度の端金ではプラスにもマイナスにもならない。
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頭のいい人の居酒屋話という感じで、面白いけど刺さらない。
バランスシートや税金の話など、この本に興味を持つ人はだいたい中身についても理解しているように思う。新技術については小耳に挟んでおくといずれ役立つかもという感じ。 -
かなりリバタリアンの考え方で書かれていますので、この手のものの見方に「脱却」できてない方が読むと(いい意味で)刺激が強いかもしれません。それだけにオススメ出来ます。
おそらく筆者は実際に経団連等の財界活動に関わられたことがないのかもしれませんが、一点誤解して書かれている箇所があります。財界の彼等は、決して労働者という「奴隷」(本書内のワード)からさらに搾取を目論むために諸々の提言をおこなっているのではありません。それが真に労働環境と労働者のためになると、良かれと思うこととして智慧を絞って提言しています。つまり、経営者や財界自身が、筆者の言うある種の日本型の働き方の「洗脳」の真っ只中にあるということです。
故に日本全体が極めて深刻な状況にある…という、通底するストーリー自体は、より末期的なところにあるとも読むことができ、なかなかシビアです。 -
書評はブログに書きました。
https://dark-pla.net/?p=1938 -
経済やお金の仕組みというのはまだまだ知らないことが多いなあと感じました。
とても勉強になりました。 -
非常にシンプルに現代の経済社会の流れと、我々はどう働ければ良いかを示されている。
小飼さんのブログを過去読んでいた読者からすれば、本にまとめてくれているのはありがたい。 -
前半1/3部分のPart1と2の約100ページは参考になった。
しかし、残り2/3部分のPart3以降は、著者自身が知識をこれでもかと詰め込もうとするあまり、話が発散し過ぎてダラダラ感が否めず。
一気に斜め読みして読了。
前半の100ページだけに限れば良書。 -
お金の本質を理解できる良書
・複式簿記という画期的な発明
・日本は経営者にとっても甘い国
・消費税ほど経済の邪魔をする税制はない
・社会保障の財源となるお金を集めている官庁は2つ
財務省と厚生労働省
これを一体化すべき
・ふるさと納税という愚策
・賃上げ要求ではなく、所有権を求める -
取り留めなくダラダラと口述筆記が続き、章立ての見出し名の取ってつけた感も、実内容との乖離が気になる…とおもったら、ウェブチャンネルの「小飼弾の論弾」でいい散らかした内容の経済部分だけを編集した本とのこと。(あとがきに記載されていた)
以下、断片的なメモ。
・複式簿記の仕組みはすごい。人類の叡智
・複式簿記の中で最も重要な概念が「バランスシート(賃借対照表)」。自分が使えるものがどれくらいあって、そのうちどれくらいが人から借りているもので、自分の持ち物がどれだけか、という資産状況を把握するもの。
・バランスシートができたことで、自分のものと借りているものを区別しやすくなり、借金を行いやすくなった。
・資本主義の原点は、人から借りることで、「手持ちのお金でできること」以上のことができろうになった、ということ。
・負債+資本=資産 … 借金もふくめて、自分の使えるもの。「借金も財産」という驚愕の事実。
・借金ができる=それだけ信用があるということ。借金は必ずしも「悪」ではない。借金しないことが偉いと思っている人が多いが、「借金をできるだけの信用をもっている」ことのほうが、偉い。
・自己資本率は3割でもいい。
・はした金は自分に投資する。自分がやりたいことについて、「できないこと」をできるようにしておく。
・好きでやっている人間には絶対かなわない。本気で熱中している人間は、時間の効率やお金や自分の命も気にしない。
・個人資産は横ばいにも関わらず、富裕層の資産が増えているのは「不労所得」が増えたから。
・世界は「r > g」になっている。 不労所得のほうが、労働者の給料の伸びより大きい。
・「働かざる者食うべからず」の常識が、私達を貧しいものにしている。資産は、代わりに戦ってくる「ポケモン」みたいなもの。自分がモンスターと戦っても勝てないがポケモンマスターになって変わりに戦ってもらえば勝てる。
・土地には消費税がかからない。お金のある人が「消費」ではないものをかって資産を増やし続けられる状態になっている。給料を貰う人に比べると、土地や株式の資産を持っている人のほうが圧倒的に有利な仕組みになっている。
・日本を国全体でみると、世界中にお金を貸しまくってそこからの「アガリ」を得ている、不労所得で食べている国になっている。国全体は十分な資産を持っているが、国民にうまくお金を配分できていない。これが失われた30年。
・卵を生むガチョウ。ぶんどるにしても、生きて捕獲しなければ意味がない。どうやって分配する? → 株式会社にして、株券を分配して、生まれた富も分配するという仕組み。近代になり、有価証券で、所有権問題をソフトランディングさせやすくなった。
・持たざるものが理解すべきは、腹いせに持てるもののガチョウを殺したり、賃上げを要求することではなく「ガチョウの所有権を分配しろ」と要求すること。
・持たざるものは、労働の対価でないとお金はもらってはいけないと思いこんでいる(もしくは信じ込まされている)
・不労所得をもらうと働かなくなるのでは?という懸念があるが、本当に働きたいやつは、少々のお金をもらったくらいで働くのをやめたりはしない。お賃金程度のお金をもらってなくなるような勤労意欲は、もう今後の時代には求められなくなっていく。かつては、お金で勤労意欲を掻き立てることに意味があった時代もあったが、それらは人件費の安い国に行き自動化されていく運命にある。
・お金にまつわる問題の多くは、「お金をみんなに配る」、たったこれだけで解決する。人間がやっていることは、自然界に少しだけ手を入れてピンハネすること。みんな太陽のエネルギーで生かされているに過ぎない。
・いまはお金のまつわるゲームのルールの出来が悪く、とてもつまらなくなっていている時代。 -
納得しながら読み進められるパートもあれば、視点が狭く分析が甘いなと感じるパートもいくつかあるなといった印象。
消費税を完全否定している箇所に関しては多々疑問あり。感情がだいぶ混じっている印象があり、冷静さに欠けているせいか客観分析が行き届いていない。
また、全体的にお金から話が脱線しがち。著者が社会においておかしいと感じていることを、半ば無理やりお金の話に絡めて主張しているような内容の本。
やや刺激的な内容になっているので知見を広めたい人には良いかもしれないが、個人の主観がだいぶ入っており、俗に言うマネー本とは訳が違うので、そこだけは気を付けた上で購入すべし。