眠れぬ夜に読む本

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 72
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334970512

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの遠藤周作。
    眠れぬ夜に読もうと思ったけれど、
    眠れやしない。

    おもしろいのです。
    クリスチャンである彼が輪廻転生に興味を持つなど、興味深いこともある。ユングがすきなんですね。
    人は受け止めて、吸収してこそ
    相手に対して反論する権利を持つと思うので、
    クリスチャンでこの考えを受け入れられない人も
    読んでみると考えさせられるとおもいます。
    それから、
    俳優養成の条件設定の仕方や若者への情の深さに思い至り、一度でいいから出会って見たかったと思わされます。
    お勧め映画はこれだ。是非観に行きたまえ。
    なんていわれてしまうと、ビデオ屋に走りたくなってしまうし。

    そう、秋の夜長に思わず笑い出したり、
    自分のまだ知らない内なる自分を見つめようとしてみたり、
    著者の人間としての奥行きに感動したり、
    地図を広げたくなったり、
    とにかく忙しくてこの本を読んだら眠れない。
    眠りたくない夜にご一読をお勧めいたします

  • 遠藤周作のエッセーで失望させられた事はない。そしてこの一冊も多くのメッセージをくれた。
    周作氏が終始気にかけていた”幽体離脱””二重身”などのニューサイエンスといわれるに対する興味・探究心。
    今私が求めるものと合致していて、繰り返し読みたくなる。

著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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