不良少年の夢 ―全国から集まってきた高校中退者や不登校生徒と共に戦う“元不良”だった教師の熱き挑戦!
- 光文社 (2003年5月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334973926
感想・レビュー・書評
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北海道にある北星余市高校。全日制普通高校で唯一、不登校生や中退者を中退した学年から受け入れる学校として知られている。
いじめなど、居場所を失くした生徒達が集まってくる。教師の義家もかつて同じような状況にあった。
しかし、余市高校で初めて信じられる大人に出会うことができそこから義家の人生は変わった。
そんな、実体験があるからこそ義家は真正面から生徒と向き合いぶつかり合うことができるのだと思います。
義家先生のまっすぐな気持ちに感動です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
義家さんの壮絶な少年時代が描かれており、不良少年の感じ方が少しわかったように思う。すごく共感できる内容だし、これからも義家さんを応援したい気持ちになった。
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私には不良はすごく怖いし苦手だけど、周りからみると不良で
私には友達の不良はすごく温かい子。優しいし、友達思いの
努力家だと思う。たぶん自分を表現するのが少し大きいだけなんだと
この本で感じた。大麻をするひとも、どんな人もみんな前を向いて歩いている人は出会いによって大きく人生が変わることを私は実感しています。
教師がとても嫌いな私ですが、高校時代の先生との出会いにより進学を
希望した。自分次第で変わる人生。自分ひとりではどうしようもなくなったら、どんな人とでも関わっていくことが大切だと思いました。
自分の殻に閉じこもっては行けないんだと思いました。
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義家先生自身の生い立ちを中心に、教師に成ってからの生徒達との関わりが書かれています。
先生の小さい頃の経験を読んで思った事。
それは無条件に誰かから愛されて育つというのが、その人の人生にどれだけ大きな影響を与えるかということです。
大人を疑って、ただ感情のままに暴走を繰り返し、親からも絶縁され、児童相談所を経てたどり着いた母校で恩師と出会い、人生が変わる。
そんなあらすじの中で語られる一つ一つのエピソードは、先生自身の痛いほどの思いと出来事が詰まっています。
誰かと真剣に関わる事の大切さが詰まった本です。 -
「ヤンキー母校に生きる」よりもこっちの方が良かった。
先生の内面吐露。稚拙な論理を繰り返しながらも、ずたずたに傷ついた心が癒されていくさまは教育の力に恐れ入る。 -
小さい頃からすでに素直になりたいのにもうなれない自分がいる。
本人のプライドというのもあるが周囲の愛情が足りないというのが小さい頃なら大きい要素になっていると思う。
先生とのやりとりが印象に残る。
俺もこういうのあったなあ。。
先生を好きになれない時が。
反抗期の頃かな。
でも、ふとした時に二人きりになって本音で話している時が妙に恥ずかしいというか本当の姿を見られたというか・・・。
そんなこともあったなあ。
恰好つけなくていいんだ。(←昔の自分へ)
愛情を素直に受け、それを返すという、そのやりとりが人として幸せなときかもしれない。
雨、雨、風、風
吹き荒れてみろ
そんな時こそ 俺たちは
また強くなっていく
そう、こういう苦しい時に逃げずに
どんどん前に進むんだ。 -
誰もが一度は耳にしたことがあろうヤンキー先生。この本を読んで、彼は決して話題性だけの人ではないと感じた。教育者が必ずもつべきもの、と同時に持ちづらいもの、である「熱意」が著者の教育の行い方からひしひしと伝わってくる。また、それを実行に移しているから説得力がある。忙しさの中に大切なものを忘れそうになったとき読み返したい一冊。
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教師を目指して最初に読んだ教育者の本がこれだった。
当時、生徒のことを思う先生の姿に感動したのを覚えています。
対生徒の人でいてほしかった… -
ヤンキー母校へ帰るの主人公のお話ですね。
生い立ちは私と違う。昔悪かったから、悪さをする子供の気持ちがわかる。それはすごい強みだと思う。
そして、不良義家を義家先生へと向かわせた、先に生まれた“先生”ではなく本当の意味で“教師”ともよべる安達先生との出会いに感動。
義家先生にはなれないが、安達先生にはこれからの頑張りでなれる。
いつか、先生ではなく教師になりたい。 -
著者の少年時代の心の動きがとても良く書いてあります。息抜きの場所であるはずなのにホッとできない家庭、今の時代は多いと思います。感受性豊かな子供たちが犠牲になってしまっているようです。私もまだ小さいけど二児の母、よい家庭を作っていきたいなと思いました。義家先生、頑張ってください。