珈琲が呼ぶ

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334979768

感想・レビュー・書評

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  • コーヒーにまつわる短編集

  • せっかくの題材を文章が殺してる。

  • 淡々としかし事細かに描写されるコーヒーを取り巻く情景。映画の一場面なら客とウエイターの間で交わされる言葉、音楽ならレコードの内ジャケットの写真、時には著者の記憶の中や構想中の作品の中に現れるコーヒー。時間や場所が様々に折り重なり、またコーヒーが飲みたくなる。

  • 約半分読んで挫折。

  • 190608 片岡義男のコーヒーのエッセイ。期待通りのかっこよさ。自分の記憶とかぶる話題は共感と反発を考える。これからも日々コーヒーとは付き合うのだから少しでも多くの場面と出会いたい。

  • 18.7.17
    日経新聞 広告

  • ビートルズ4人のサインが入ったポートレイトの話が良かった。頻繁に寺町通りのスマート珈琲のことが出来ますが、なんか敷居高くて行ったことないよなと思ったり。

    昔から片岡義男の文章との波長がいまいち合いません。

    なんなんだろうか。

  • 片岡義男か、なつかしい。
    80年代バイクに乗っていた者で
    片岡義男を知らない人はいないだろう。
    雰囲気はあるけど
    何がどうというのもなかったので
    熱心には読んでいなかったが
    バイクのオイルの匂いと共に
    片岡義男は青春の思い出になっている

    片岡義男の本は
    『彼のオートバイ、彼女の島』
    (三好礼子が美しい)と
    『ボビーに首ったけ』ぐらいしか
    読んでいないかな
    --------------------
    『珈琲が呼ぶ』は昭和レトロが心地いい。
    昔の街(銀座や神保町、高田馬場など)や
    喫茶店、映画の話が興味深い。
    それとジャズとレコード。
    これってほんと珈琲にあう

    特に「『よくかき混ぜて』と、店主は言った」
    は秀逸
    ---------------
    P275
    風情はほとんどないけれど、
    風情のなさが妙な魅力になっている階段は、
    思いのほかあちこちにある。
    この階段は、そのような階段のひとつだった

    P275
     その階段の上となる位置に
    木造2階建てのアパートがあった。
    ほとんど廃屋の雰囲気だったが
    まだひとりくらいは住んでいただろうか。
    すべての部屋に住人がいて
    アパートとして存分に機能していたのは
    僕が学生だった頃ではないか。
    そのときのその時代が、その頃は
    アパートの隅々まで充満していたはずだ。
     しかし、僕と佐藤さんが見た
    そのアパートからは、その時代は
    とっくに過ぎ去っていた。
    内部に満ちていたものは消え失せ、
    あとに残ったのは、木造二階建てアパートの、
    ほぼ完全な抜け殻としての建物だけだった
    --------------------

  • 79歳ですよ、片岡さん。なんでこんなにカッコいいの。カッコ良すぎでしょ。トム・ウェイツのブルース、早速iTunesで買っちゃったじゃないか!

  • 珈琲にまつわるエッセイ集。珈琲といえば、喫茶店、音楽、映画、煙草…と連想されるものは色々あるが、最初の3つの出てくる頻度が多かった。あとは珈琲を通した人々の人間模様とか。
    音楽と映画は少しマニアックな感じもあり、たまに知ってるものが出てくると少しニヤッとしてしまった。
    喫茶店に行って珈琲が飲みたくなる本。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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