珈琲が呼ぶ

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334979768

感想・レビュー・書評

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  • 珈琲、珈琲のある場所について、これほど書けるのかと驚いた。347頁のボリュームある珈琲エッセイ。

    東京の喫茶店に行ったことはないが、店名から美味しい珈琲が飲めそうだと想像させられ、行ってみたくなった。

    喫茶店A→BではなくB→Aのはしごが好きと書いている。そういう好きなものがあるのは素敵だ。

  • 今まで読んだ片岡作品とは全然異質であり、少しも楽しめない。

  • 正直わかんない話ばっかりだったけど(スザンヌ・ヴェガとパルプ・フィクションくらい),そうだなぁと思えるところもちょこちょこ。もっと知識が厚かったら,あちこちでうなずけるんだろう。

  • いわゆる昭和の喫茶店、珈琲を語る本

  •  『片岡義男』という四角張った漢字の連なりを見ると、どこか懐かしさを感じる。赤の背表紙の文庫本。表紙の写真には夏の光があふれ、風が吹いていた。強烈な太陽の下で自転車に乗っていた、僕らの青春に重なるから。
     その思いがある限り、僕は片岡義男を読むだろう。でも、彼に意見できる編集者がいるだろうか。まもなく80歳を迎える大御所に向かい、駄目を出せる編集者はいないのではないだろうか。本書のエッセーの中には、これは・・・・、と駄目を出したくなるものもあるが、そんなものは読み飛ばし次のエッセーに移れば良い。きらきら光る片岡義男の世界があるから。
     音楽、映画、言葉・・・その語り口は、やはり永遠に僕らの青春だ。

  • コーヒーはどこにでもある身近なものだけど、それに対する感じ方やシュチュエーションは色々なんだな。

  • 一杯百円のコーヒーと何も考えずに千円以上取る珈琲の対比。彼を待ち続けて朝まで5時間40杯も珈琲を飲んでしまった女性の歌。スザンヌ・ヴェガ「トムズダイナー」の歌詞ににまつわる一編。著者が三島由紀夫のコメント取りしてた頃の話(自ら受話器を取って、明晰すぎるくらいに明晰すぎる理路整然としたコメントくれたことと、のちに三島邸の写真を見て、この部屋で電話をとってくれたのか、と感慨にふけるはなし)あたりをぱらりとひろい読み。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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