ひろしまの満月

著者 :
  • 小峰書店
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本棚登録 : 93
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338192439

作品紹介・あらすじ

広島の郊外に、長く空き家となっている一軒の家。その庭の池に暮らす長生きのカメには、かつて「まめ」という名前がありました。かえでちゃんの声を聞いたカメは、心の奥底にしまっていたことを思い出します。それは、いま思い出しても心が破れそうに辛い、1945年8月の満月の日に起きたことでした…。カメに名前をくれた女の子、まつこちゃんの家族に起きた悲劇を、現代を生きる、かえでちゃんに平和の願いを込めて語ります。

感想・レビュー・書評

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  • 家の池にいるカメが、昔の出来事を思い出し
    今、住んでる女の子に語りかける戦争のお話

    まめと名付けられたカメ
    せんぼくの木が小さい時に一緒にいたカメ

    広島での出来事で思い出し、かえでちゃんに伝える

    中学生のお兄ちゃんが、カメを捕まえたお弁当箱とボタン一つになって帰ってきてしまった

    そのことを伝えなければならないと思い話し始める

  • 『今を読む』 児童文学作家 中澤晶子(なかざわ・しょうこ) 福島の原発事故から10年 | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター
    https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=104022

    ささめやゆき|美術手帖
    https://bijutsutecho.com/artists/1299

    ひろしまの満月 : 中澤晶子,ささめやゆき - 小峰書店
    https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=9784338192439

  • わたしはカメです
    タイサンボクの根元の古い池にずっと一人でいました

    空き家だった家に誰かが越してきました
    女の子の声を聞いて、満月を見上げて、思い出ドアのカギが開きました

    人と話しが出来るようになったので、かえでちゃんに“まめ”と名前をつけてくれた女の子と家族のこと、その家族に起こったことを伝えようと思います


    〇ひろしま、原爆投下、まっくろなお弁当箱のこと。
    中学生も働かされていたこと
    戦争は悲しみのもとであるということ

  • かめのまめからの視点で書かれている
    物語
    人間の言葉を話せるようになったまめ
    戦争によって広島の原爆で亡くなった子や家族の悲しみを伝えたい

  • 小2の息子に読み聞かせるために図書館で借りました。
    戦争を忘れないために年長くらいから戦争に関する絵本も読みきかせてきました。
    この本は亀の視点でかかれた戦争のお話。
    亀という第三者の語りだととても冷静に言葉が綴られているように感じ、すとんと心に言葉が入ってきました。

    息子がどのように感じたかはわかりませんが、今年も新しい1冊と出会い、親子共々戦争について考えることができてよかったです。

  • 古い空き家の池に、かめがひとりぼっちですんでいました

    かめは、思い出ドアのむこうにかくしていた、心がばりばりとやぶれてしまいそうなできごとを思いだしました

    そして、空き家に越してきた2年生のかえでちゃんに、“あの夏のできごと”をはなします

      ・

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      ・

    「戦争は、かなしみのもとです」

    広島在住の作家がヒロシマの思いを託した創作絵童話
    素朴なタッチが印象的なささめやゆきの挿絵で、2022年6月刊

    《戦争の記憶をつたえ、平和をねがう物語》──帯の紹介文

    小学校高学年から中学生に読んでほしい『ワタシゴト 14歳のヒロシマ』『あなたがいたところ ワタシゴト2』に続く、低学年から読めるヒロシマの物語

  • 夏読61冊目。
    戦時中、広島で起きた悲しい出来事が忘れられない亀のまめが、かえでちゃんに覚えていてほしくて言葉をつないだ話。
    淡々とした話が、かえってまめの悲しみを多分に表している気がする。

  • 「広島の郊外に、長く空き家となっている一軒の家。その庭の池に暮らす長生きのカメには、かつて「まめ」という名前がありました。かえでちゃんの声を聞いたカメは、心の奥底にしまっていたことを思い出します。それは、いま思い出しても心が破れそうに辛い、1945年8月の満月の日に起きたことでした…。カメに名前をくれた女の子、まつこちゃんの家族に起きた悲劇を、現代を生きる、かえでちゃんに平和の願いを込めて語ります。」

  • 2022/08/02 更新

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著者プロフィール

「ジグソーステーション」(汐文社)で野間児童文芸新人賞受賞。「デルフトブルーを追って」(国土社)「あしたは晴れた空のしたで ぼくたちのチェルノブイリ」「3+6の夏」(汐文社)「こぶたものがたり」(岩崎書店)などがある。

「2019年 『その声は、長い旅をした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中澤晶子の作品

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