かもめ食堂

  • 幻冬舎 (2006年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784344010970

みんなの感想まとめ

フィンランドのヘルシンキにある小さな食堂を舞台に、心温まる人間関係と独特な世界観が描かれています。サチエ、ミドリ、マサコの3人が織りなす物語は、彼女たちがそれぞれ抱える訳ありの過去を持ちながらも、明る...

感想・レビュー・書評

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  • 映画を観てものすごく良かったので。
    そして、この頃眉間に皺を寄せながらの読書が続いたのでちょっと箸休め的な本が読みたくて。
    (元々、こういうゆる〜い感じが大好物)

    サチエ、ミドリ、マサコがなぜフィンランドに来たのか映画だけでは分からなかった部分が語られていた。特にサチエが経営している『かもめ食堂』にまったくお客が来なくても焦っていないのが不思議だったので、その理由が分かってなるほど〜とスッキリ!
    でもまぁ、そんな理由とは関係なくサチエは元から懐が深くて何でも誰でも受け入れられる人なんだろうなぁ。
    みんな訳ありなのに、ジメジメしてなくてカラッとしていて気持ちのいい人たち。
    これは群ようこ効果でもあり、(映画の方の)小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ効果でもあるんだろうなぁ。

    • こっとんさん
      kuma0504さん、こんにちは。
      えー‼︎この映画に影響されてソウルに『カモメ食堂』ができたってことなんでしょうか?それともたまたまなので...
      kuma0504さん、こんにちは。
      えー‼︎この映画に影響されてソウルに『カモメ食堂』ができたってことなんでしょうか?それともたまたまなのでしょうか?
      いずれにしても、この映画の面白さは万国共通ですよね、きっと。
      2021/06/16
    • kuma0504さん
      こっとんさん、
      その時の日記です。

      ふと見るとお握りの店「カモメ」があるではないか。映画好きならば直ぐにピンと来ると思うが、明らかに映画「...
      こっとんさん、
      その時の日記です。

      ふと見るとお握りの店「カモメ」があるではないか。映画好きならば直ぐにピンと来ると思うが、明らかに映画「カモメ食堂」にちなんだお店です。ちょうど二日前の朝、ケーブルテレビの映画専門チャンネルで「あっ、日本映画のカモメ食堂をしている」と嬉しくなったばかりなので、この映画は韓国の映画通には案外人気なのだと分かっていた。この間ずっと韓国でこの時間帯に映画を見てきて、一様に朝の六時台の映画は「パイラン」「喧嘩の技術」「チング」等々少しマニアックだけど、名作といわれるものが流れていたのである。ふらふらと入っていきました。

      1800お握り(正).JPG
      テーブルに椅子が8席ほどしかない小さなお店です。20代か30初めの初々しい若い夫婦が店を切り盛りしています。サラダお握りを頼みました。出てきたのを見て「大きいですね」というと、奥さんのほうがにこりと笑いました。食べてみます。もう少しきつめに握ったほうがいいかな。「面白い味です」と言っておきました。ご主人のほうも、さりげなくずーと私のほうを気にしているようです。日本人の感想が気になるのでしょうね。味噌汁を(本当はセルフだったみたいですが)入れて持ってきてくれました。「これは旨いです」ちゃんと出汁をとっていました。たぶん若い夫婦が冒険をしながら出した店なのでしょう。頑張ってほしいです。
      2021/06/16
    • こっとんさん
      kuma0504さん、
      ステキな日記を読ませて頂き、ありがとうございます!
      ホントにこの映画に憧れてお店をやっている感じが伝わってきますね。...
      kuma0504さん、
      ステキな日記を読ませて頂き、ありがとうございます!
      ホントにこの映画に憧れてお店をやっている感じが伝わってきますね。なんだか日本人として嬉しくなりますね。
      『誰だ、誰だ、誰だ〜♪』と歌ったらそのご夫婦も日本かぶれのトンミ君みたいに喜んでくれたかなー?なんて思っちゃったりします(笑)
      ちなみに映画ではトンミ君は『誰だ』と歌ってますが、小説では『ラレラ、ラレラ、ラレラ〜』と歌っていて

      サチエ「それは『誰だ、誰だ、誰だー』じゃないですか」
      トンミ「『ジャナイデスカ』ッテ、ナンデスカ」
      この構文は彼にはちょっと難しかったようだ‥‥

      ってあってもう大爆笑しまして!すみません、思い出し笑いで興奮しました。
      小林亜星さんの訃報のニュースでガッチャマンの歌も流れていて、なんだか今日は頭の中でずっとガッチャマンが流れています。
      2021/06/16
  • フィンランドのヘルシンキに開店したかもめ食堂。
    サチエのもとに、訳ありのマサコ、ミドリがやってきて店を手伝い始める。
    いつも笑顔で楽しそうなかもめ食堂に、次第に人が集まり始める。
    本自体が、のんびりしていて、私もかもめ食堂に座っているような気分になり、ほっとできる一冊です。疲れたときに読みたいです

  • 群ようこさん、初読み。
    オトナのおとぎ話のような内容に反して、こういうのがカッコ悪いとか、こんな生き方は絶対したくないというような彼女のブレない考えが伝わってくるクールな文章だった。

    フィンランド人に“こども店長”(笑)と思われていたサチエさんは、武道をやっていたからか、たくましく、おおらかで清々しく、心身ともに強い人。
    お父さんとの思い出も詰まった日本人の心・おにぎりへのこだわりは強い。
    (現地の人がおにぎりの海苔を「黒い紙」と称してたのには笑ったw)

    そんなサチエさんとふとしたきっかけで出会い、一緒に働くことになるふたりの日本人女性。

    今までぼーっと安楽な場所にいて何も考えないできてしまい、その反動か、ダーツの旅や水曜どうでしょうのサイコロの旅のような(笑)思いっきりギャンブルな方法でフィンランドに来てしまったミドリさん。

    親の介護からやっと解放されたものの、それからどうして良いかわからないでいるマサコさん。

    彼女たちの年齢まではまだまだ先だけど、
    読んでいて、女性の生き方というものを考えざるをえなかった。

    そして、水を得た魚のようにいきいきと働くふたりを見ていると、
    ここだと決めた場所で好きな事、得意な事を活かして、
    理解のある人たちに恵まれて生きていくって、
    すごく幸せな事なんじゃないかと。

    かもめ食堂に集う人たちも、
    ガッチャマンの主題歌をきっかけに知り合った(笑)日本大好きトンミに、
    ハゲのだんなに逃げられてしまったリーサおばさん、
    スリから卒業したがっているマッティと個性豊か。

    彼らにとっても、
    もちろん、サチエさん、ミドリさん、マサコさんにとっても、
    この居心地よい空間がずっと続いていって欲しいなと思えるお話でした。

    映画も観てみたいな~。
    小林聡美さんのPascoのCMは好きでした。
    Pascoのパンは北海道では売ってないので、
    関東に住んでた頃、スーパーやコンビニでよく買ったし、
    羽田空港のカフェにも行った。
    (本語りからPasco語りになってしまったw)

    物語に出てくるクリームたっぷりのシナモンロールも食べてみたいし、
    ヘルシンキのアカデミア書店にも行ってみたいです。

    • koshoujiさん
      『MISSLIM』のレビュー(?)に”いいね”を頂きありがとうございます。

      群さんのエッセイは、昔、よく読みました。
      面白かったです...
      『MISSLIM』のレビュー(?)に”いいね”を頂きありがとうございます。

      群さんのエッセイは、昔、よく読みました。
      面白かったですから。
      これは映画にもなった作品ですね。小林聡美さんが、さすがにいい味出していました。
      『やっぱり猫が好き』が大好きで、室井、もたいの二人を交えたアドリブに、いつも爆笑してましたから。
      2015/09/15
    • アセロラさん
      koshoujiさん、お久しぶりです。
      そして、「いいね!」とコメントありがとうございます♪
      青春の思い出、良かったですよ。

      群さ...
      koshoujiさん、お久しぶりです。
      そして、「いいね!」とコメントありがとうございます♪
      青春の思い出、良かったですよ。

      群さんのエッセイは先日チラ見しました。
      読書のエッセイだったんですが、世界的な名作でもあくまでご自身の生活視点からとらえられていて、
      ブレない方なんだなぁと思いました。
      他の作品も読んでみたいですし、かもめ食堂の映画も観てみたいです!
      2015/09/16
  • サチエの片肘張らない感じが素敵。
    憧れます。

  • 本の好みが似ているペンフレンドおすすめの一冊、ということで図書館で借りてきました。

    フィンランドを舞台に「かもめ食堂」の不思議で独特な世界観が広がっていました。

    登場人物はみんなどこか変わっていて、いつのまにか「かもめ食堂」に引き寄せられていきます。

    最初はサチエ1人で誰もお客さんがいなかった小さな食堂が、仲間が増え、常連が増え、賑やかになっていく様子をまだまだ見ていたいと思いました。


    They encountered in a country each other that was so far from Japan.
    The atmosphere of Finland is calm, but a little strange.

  • かもめ食堂の情景が浮かんで、ほのぼのした気持ちになれる。

    サチエさんを取り巻く登場人物の距離感がほどよい。
    サチエさんのおにぎりがとってもおいしそう。おにぎりの味がかもめ食堂のお客さんたちにとどくといいな。

  • 片桐はいりさんの『わたしのマトカ』(幻冬舎)を読んで以来、いつか読もうと思っていた本書。
    なかなか"いつか"が来なかったのですが、最近映画を観たら余計に読みたくなって、ようやく手に取りました。

    本書に登場する3人の日本人女性は、中年と言っていい年齢で思い切ってフィンランドにやってきています。
    それぞれに事情があり悩みがあるけれど、切羽詰まっている感じがしなくて、そののんびりとした空気感が心地よかったです。
    過去にあったことや感じたことに縛られず、それらを自分の土壌にして前を向いて日々を送っている。
    そんな3人の姿は、歳を重ねた女性のあり方としてとてもすてきでした。
    思わずくすっと笑ってしまうおかしみに満ちた、群ようこさんの文章もすてき。

    「何かを変えよう」と思ったときに、つい力がこもって肩をいからせてしまいがちな私に、もっと気楽に行こうぜと声をかけてくれる先輩みたいな1冊でした。

  • 大好きなかもめ食堂を読み返し。
    群ようこさんの淡々としたなかにもちょっとププッてする文章がとても好きです。
    映画化されているので、まずはそちらを観て余韻に浸りながら読むとさらに良いかもです。
    宝くじが当たってフィンランドで食堂を開いたサチエさん、たまたま地図でダーツの旅的にフィンランドに行くことが決まったミドリさん、つい意地を張ってしまいフィンランドにたどり着いたマサコさん。
    縁の妙をしみじみ感じる作品です。
    フィンランドでおにぎりが食べたくなります。

  • フィンランド、豊か何か自然の中で繰り広げられる食堂の物語。いつも笑っていると自然と人が集まってくる。心こもったおにぎりの味は格別。おばあちゃんが握ってくれたおにぎりが懐かしくなった。

  • 異国の地で頑張ってほしい。優しいお話でした。

  • 気軽にさくっと読めます。海外での食堂のお話ですが、色々なストーリーがあり、ちょっと笑えるところもあり読みやすかったです。人の人生は多種多様ですね

  • 食べ物にまつわる物語を読みたくて借りた本。
    淡々と物語が進んで、すぐに読み終わった。

    読み終わったあと、ほっこりする気持ちや前を向いて生きようという気持ちになった。

  • 大好きな映画の作者が群さんだったことを最近知る…
    やっぱり私群さん作品好きなんだなーと再確認!

  • なぜだか次へ次へと読み進めてしまう、そんな物語だと感じた。

    大きな事件が起こる訳ではないけど、「ガッチャマンの歌詞、どうするんだろう?」「マサコの荷物はどうなる?」「睨んでくるおばさんは何者?」等、かもめ食堂の日常で起こる、様々な出来事の続きが気になるのだ。

    その途中途中には、ちょっとクスッと笑える部分もあったり。特に面白かったのは、ミドリと話している時に突然始まるサチエの膝行法…(笑)

    楽しみながら読み進めると、いつの間にか登場人物達は前向きになり、かもめ食堂のお客さんが増え、サチエが最初に目指していたお店が出来上がっている。

    なんだか心が温かくなる、そんな物語です。

  • サチエが意を決して単身フィンランドへ!頼りにしていた昔の知り合いはなぜか韓国へ行ってしまい、見知らぬ土地に知り合いもいないなか、食堂を開業。ティンさんが旅立ったのがフィンランドでの準備が整ったあとでセーフ。ティンさんなり、トンミくんなり、不慣れな日本語を話す姿(ことば)がかわいい。
    ミドリにマサコに食堂の仲間が増え、地元のお客さんも増え、ちょっとずつ軌道に乗っていくお話。読みやすかった。

  • 『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の著者あとがきに、『かもめ食堂』の名前が出てきたので読みたくなった。このシンプルで淡々として、でも確実に変化は起きている感じ。なんか分からないけど励まされ元気をもらう。さっと読んでしまった。
    映画では3人がなぜフィンランドに来たのか、裏事情?は描かれていなかったから、本を読んで初めて知った。また映画観ようかな。おにぎり食べようかな。

  • 映画版は未視聴。全体的にゆるい空気のまま進んでいくストーリー。ゆるい空気とストーリーは嫌いではない…のだけど、個人的には「ちょっと都合良すぎるな、サクサク進みすぎでは?」と思ってしまった。
    小説から映画化されたのではなく、映画の為の書き下ろし作品らしいので脚本的なアッサリ感になったのだろうか…思うように入り込めず、自分には合わなかった

  • 映画化された時に話題になって、タイトルだけは知っていたけど、調べたら、映画、2006年だった。
    結局、映画も見ていない。
    評判だけ先行して聞いて、期待だけ勝手に上がってしまうパターンだった。
    私にはあまり面白いとは思えなくて残念。

  • 2006年刊。映画化された有名作。そう、映画を少し見て、「あ、これは先ず読むべき作品だ」と思い立ち。映画は冒頭しか観なかったが、実力派の女優さんばかりだったので、作品を良く活かした演技だったんだなと改めて感心。作品は思った以上に軽快で、アッという間に読み終えた。実際、ページ数も少なく、各ページは余り黒くない。とてもリズム感良く楽しく読めました。

  •  この本は、中学時代に国語のワークや模試の問題としてよく取り上げられていたイメージがあったので、一冊丸々読んでどんなお話なのか知りたいと思っていた。(恩田陸『夜のピクニック』も文章題によく取り上げられていた気がするが、その様な世代?なのだろうか。)
     大きな事件が起こらない(最後に少しあったかも)、とてもゆったりとした作品だった。最近激しい展開の作品も読んでいたけれど、穏やかな作品を読むのも良いなと思った。
     この作品は、自分の飲食店を持つことが夢だったサチエが、縁あってフィンランドのヘルシンキで開いた「かもめ食堂」が舞台だ。
     この話は食堂を開いてからの穏やかな毎日が描かれているが、実は登場人物は今まで苦労していたことが、この作品のポイントなのではないかと思った。話の中であまり触れられていないが、サチエは十二歳の時に母親をなくし、古武道の達人であるやや厳しい父に「人生全て修行」と教わりながら、店を開くためにコツコツと働いてきた。後に食堂で働くことになるミドリは、会社が潰れ家にも居づらく、マサコは資産があるが丈夫でない両親の世話を長い間してきた。「かもめ食堂」は、毎日変わったことはないが、苦労してきた(あるいは流されてきた)三人にとって、特別な良い時間に、現在もこれからもなるのではないかと思った。
     それにしても、サチエが日本で宝くじを買って一億円を当てていることは、なんだか夢があって良いな、と思った。自分のくじ運を信じていたり、日本を離れてフィンランドでの出店を選んだり、サチエは結構ポジティブなのかな?

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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