- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344013681
感想・レビュー・書評
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どの項目も興味深い視点が示されていましたが、特に印象的だったことが2点ありました。
1つは、偽善であったとしても、手伝ってもらえる方が嬉しいという指摘。
気持ちある行動は大切だけれど、偽善か否かにこだわって何もしないよりは、偽善でもしてくれるほうがいい。
すごく、納得でした。
行動すること、大事ですね。
2つ目は、結婚する時の「お嬢さんを僕に下さい」という言葉。
考えてみれば、妻となる人は、ものではないので、「下さい」という表現はそぐわないのではないかと思いました。
「もらう」から、結婚した途端、妻を召使のように使う夫が出てくるのではないでしょうか。
そんなことを考えさせられました。
乙武さんの文章は、等身大で、身近に感じられます。読んでよかったと思える一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「社会科入門」という名前にふさわしく、現代社会のいろいろな出来事が、実例や専門家・当事者の視点から取り上げられています。
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愛国心、お金、環境、スポーツ文化、ボランティア・・などなど、身近でいて普段あまり改めて考えない問題について、小学校教諭になった乙武さんがわりと庶民的な視点から意見している本。
普段から問題意識を持つということの大切さを思い出させられるが、同時に、視野を広げるほど、まずは自分の身の回りのことに目を向けなければという気にもなる。
たとえばボランティアというと、海外や被災地にいくというイメージがあるが、まずは身の回りで困っている人を助けることが当たり前にできる自分かどうか?
そういうことを考えるだけでも価値がある気がした。
全体的に難しい話はなくわかりやすい。 -
いいなぁ。乙武さんのこの真面目で真摯な筆致は大好き。意外がられるんだけど。平和についてのところと、ペットについてのところはほんとにだめ。自然と泣いてしまう。大人になるってことは、ひとりで生きていけるようになるということじゃなくて、格好よくなるということでもなくて。
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乙武さんの言葉は、分かりやすく、まっすぐで胸に響いた。中学生くらいに読ませてもいい本だと思う。
著者の意見は教育者として全うで、正しいと思えることが多い。しかしそれがいつの間にかきれいごとじゃないかと思える自分になっている。それをもう一度、純粋なころの気持ちに戻してくれる気がした。
印象に残っている言葉は、「お金を稼ぐのに教養はいらない。使うのに教養がいる」
「グレーゾーンでも生きやすい社会」
「趣味はセーフティーネットになる」
「選ぶ自由を残す教育」
など。