有頂天家族

著者 :
  • 幻冬舎
4.06
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本棚登録 : 5680
感想 : 916
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013841

感想・レビュー・書評

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  • 初めましての森見登美彦作品だった。
    8年位前に読んだと思う。

    狸の兄弟は、キャラクターがさまざまで
    コロコロした姿が目に浮かぶ。
    育てる母親はさぞかし大変だと思う。
    この場合、シングルマザーなのだから
    余計だと思う。

    うまく化けられなかった狸が、捕まって鍋料理にされてしまうなんて、考える
    だけでゾッとする。
    この狸世界は、残酷なことがあって生きて行くのが、大変そうだと思う。
    でも、そこで阿呆という言葉を耳にすると、それが薄れていく。
    夷川家の金閣、銀閣は少し憎ったらしさ
    有り、かとは思うけれどいい味を出していたのでは、とも思う。
    面白きことは良きことなり!

    • mofuさん
      ゆうママさん、フォローをありがとうございます(^^)

      私も森見さんのこのシリーズは大好きです。
      森見さんの作品はキャラクターがいいですよね...
      ゆうママさん、フォローをありがとうございます(^^)

      私も森見さんのこのシリーズは大好きです。
      森見さんの作品はキャラクターがいいですよね。
      実在したら大変だけど。。

      これからもよろしくお願いします(*^^*)
      2021/04/10
  • 個人的に初の森見さん作品。
    京都の街を知っていればもっと面白いんだろうなと思う。
    個性豊かなキャラクターがたくさん登場する。
    家族愛って素晴らしい。
    お母さん最高。

  • シリーズ2作目の前に再読。
    登美彦氏の手にかかると、京都の町はワンダーランドに様変わりしちゃうのです。
    狸と天狗と人間が巻き起こすドタバタ劇、ケラケラ笑いながら読了です。

    こんな風にもふもふの毛玉たちが、うごうごしている京都を想像すると、にんまりしてしまいます。
    登美彦氏独特の語り口によって醸し出される、絶妙な抜け感がたまりません。
    ちょっと残酷なことにも、手に汗握る大ピンチにも、ふわりとユーモアをまとわせる感じ。

    偉大な父の血を引いた四兄弟、彼らの身体を巡る"阿呆の血"は、読者の心をも躍らせる魅力に満ちています。
    彼らの活躍がまた楽しめるというのは、うれしきこと!
    シリーズ3部作ということで、期待が高まります。

  • 狸たちが登場人物ということもあり、重い内容でもある程度面白おかしくなっている。しかし、登場人物の1人1人が現実の状況でもありえるものであり、感動、うるっとくる場面もあった。

  • 京都にお出かけする度に
    ここはあの作品にでてきた、、、
    ってなるのが楽しい森見作品。

    私は四条界隈によく行くので
    この作品に出てくる出てくる地名はだいたい位置関係が分かってお話以外の部分でも楽しめました。

    人間とたぬきと天狗が混じってる世の中
    ホントだったら楽しそうだなぁ
    アニメも見てみようかな

    • アールグレイさん
      初めまして、あやのゆさん!夜遅くに失礼します。京都ですか・・・実は、私の弟が京都市に住んでいます。コロナ過、心配で先日メールしたばかりです。...
      初めまして、あやのゆさん!夜遅くに失礼します。京都ですか・・・実は、私の弟が京都市に住んでいます。コロナ過、心配で先日メールしたばかりです。親近感みたいな感じでコメントさせて頂きました。ごめんなさい(^-^;
      良い本、楽しい本に出会えるといいですね。
      o(^-^)o
      2021/04/19
  • 再読。7年ぶりくらいかなぁ。
    森見さんは不思議な人です。京都の地理を魑魅魍魎が跋扈する妖界に変えてしまい、そこにあまたのものたちを住まわせている。そして、京都なのに、京都弁を一切しゃべらないものたち。キャラクターも、物語も、あまりに常識的な想像力を超えてしまうので、こちらも鍛えないとついていけない。加えて私は京都の地理がわからない。地図片手に読まなければならないのでしょうか。この世界を極めないと、本当の面白さはわからないのかも。そんなマニアックだからこそ、漫画にアニメ、2次作品が多いのも驚くばかり。
    本編。
    阿呆の血をもつ狸一族の長であった父親の死には謎が多かった。かといって、それを必死に追求するでもないのに、なぜか次第次第に明らかにされていき、さらには一族にも危険がせまります。そして、大活劇のうちに、大団円を迎えるのです。
    そして、多彩な面々の、不可思議な活躍ぶりを見せられているうちに、読者も容赦なく、その騒動に巻き込まれていきます。もう、逃れられない。
    この、読んだ勢いのあるうちに、続編へ行こうと思います。

  • 狸と天狗と人間の愉快な物語。クスクス笑えて風情ある世界の中、個々の心に空いた淋しさの穴を愛すべきキャラ同士が埋め合い仄仄する。各界の壁も無く親子、兄弟、師弟関係等が温かく入込む。最後に緊迫の大合戦もあるが、絶妙に一言多い阿呆なやりとりが面白過ぎる。

  • ついに狸が主人公になってしまいました。
    そこに天狗(&半天狗)・人間が絡んで大騒ぎ。のやりたい放題ファンタジーです。
    設定が設定だけに、始めは「うーん、無理矢理やなぁ・・」とブツブツ言いながら読み進んでいたのですが、結局“面白きことはよき事なり”と楽しんでしまっている私。これも阿呆の血のしからしむるところって事ですな(笑)。
    抜群の遊び感溢れる文体は健在で、エンターテイメントとして何も考えずに楽しめる作品です。
    そして、やはりお馴染みの“モリミーアイテム”(ex偽電気ブラン等)も出てきますので他の作品〜特に「夜は短し歩けよ乙女」〜も読んでおくと倍楽しめます。

  • タヌキの家族と人間と天狗が色々やからす。

    この話し、人間としてなら、変わった人達、、なのだが、何せタヌキやから、憎めない、面白い、かわいい(笑)

    主人公?となる、タヌキ家族の三男が語りながら話しは進むが言い回しも妙でセンスあり、マヌケであり賢くておもしろくおかしい(笑)

    敵対する阿呆な兄弟も阿呆過ぎて憎めない(笑)

    人間の日常生活や年中行事にどこまでも相乗りして遊ぶ事を面白がる様をやむにやまれぬ性癖で脈々と受け継がれた血であり、それをこの家族の父は「阿呆の血」と呼び、度々話の中で、兄弟たちは「それは阿呆の血しからしむところ」と言っている。
    それはそうなのだから仕方ないのだ。と聞こえてくる。潔くて気持ちよくもなるセリフだった。

    そして「面白きことは良きことなり!」とも言っている。私はこの家族のように前向きに生きておもしろがって生きているだろうか?と考えさせられた、、

    家族愛と優しさ、愛嬌、人を許す気持ちとか、、師弟愛、、へんてこりんな展開がありつつ淡々と時間が流れる中で色んな感情に触れ忘れてた感情を思い出し楽しめた1冊でした。

  • 四兄弟とお母さん、赤玉先生、弁天、金閣銀閣がキャラ濃くて一気に引き込まれました。
    弁天に恋しちゃう矢三郎は、身分違い(というかなんというか…食べられそうになっちゃうんだからそれ以上)の悲愛で、ロミオとジュリエットもかくやというくらいのお話にしてもいいところを、「阿保の血のしからしむるところ」とした森見登美彦さんが素敵。

    矢三郎がへそ石様を燻る禁じられた遊びに興じているところ、腹筋やばかったです。

    最後の怒涛の展開が素晴らしい。
    続きが出て嬉しい♡

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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