- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344013841
作品紹介・あらすじ
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天-。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。
感想・レビュー・書評
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初めましての森見登美彦作品だった。
8年位前に読んだと思う。
狸の兄弟は、キャラクターがさまざまで
コロコロした姿が目に浮かぶ。
育てる母親はさぞかし大変だと思う。
この場合、シングルマザーなのだから
余計だと思う。
うまく化けられなかった狸が、捕まって鍋料理にされてしまうなんて、考える
だけでゾッとする。
この狸世界は、残酷なことがあって生きて行くのが、大変そうだと思う。
でも、そこで阿呆という言葉を耳にすると、それが薄れていく。
夷川家の金閣、銀閣は少し憎ったらしさ
有り、かとは思うけれどいい味を出していたのでは、とも思う。
面白きことは良きことなり! -
個人的に初の森見さん作品。
京都の街を知っていればもっと面白いんだろうなと思う。
個性豊かなキャラクターがたくさん登場する。
家族愛って素晴らしい。
お母さん最高。 -
シリーズ2作目の前に再読。
登美彦氏の手にかかると、京都の町はワンダーランドに様変わりしちゃうのです。
狸と天狗と人間が巻き起こすドタバタ劇、ケラケラ笑いながら読了です。
こんな風にもふもふの毛玉たちが、うごうごしている京都を想像すると、にんまりしてしまいます。
登美彦氏独特の語り口によって醸し出される、絶妙な抜け感がたまりません。
ちょっと残酷なことにも、手に汗握る大ピンチにも、ふわりとユーモアをまとわせる感じ。
偉大な父の血を引いた四兄弟、彼らの身体を巡る"阿呆の血"は、読者の心をも躍らせる魅力に満ちています。
彼らの活躍がまた楽しめるというのは、うれしきこと!
シリーズ3部作ということで、期待が高まります。 -
非常に面白い作品。それでいて家族愛に溢れた物語です。私も京都に行った暁には是非とも「金曜倶楽部が来たぞ!!」と叫んで狸達の化けの皮を剥いでやりたいです。2作目もあるそうなので、そちらを読むのも楽しみです。
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canさんフォローありがとうございます。
自分もモリミー大好きでほとんどの作品は読んでます!
有頂天家族の2作目も非常に面白いので是非読ん...canさんフォローありがとうございます。
自分もモリミー大好きでほとんどの作品は読んでます!
有頂天家族の2作目も非常に面白いので是非読んでみてください。2021/06/25 -
sinsekaiさんコメントありがとうございます
森見さんの作品面白いですよね!2作目も是非とも読ませていただきます٩( 'ω' )وsinsekaiさんコメントありがとうございます
森見さんの作品面白いですよね!2作目も是非とも読ませていただきます٩( 'ω' )و2021/06/26
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立派がいきすぎて阿呆なのか、阿呆が極まり立派なのか。なかよし家族に阿呆要素がプラスされてすごくかわいい。
お父さんが食べられたりお兄ちゃんが蛙になったり、つらい要素も感動なところもあるのに「面白家族愛」の雰囲気が崩れなくてすごい。読んでると書いてることが残酷でもヘンテコでも、なんでもかんでも受け入れてしまって衝撃を受けないというか。
森見さんの書く阿呆が好き。読んでいると森見さんの阿呆への愛が感じられて、なんだかほんわかする。 -
狸たちが登場人物ということもあり、重い内容でもある程度面白おかしくなっている。しかし、登場人物の1人1人が現実の状況でもありえるものであり、感動、うるっとくる場面もあった。
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京都にお出かけする度に
ここはあの作品にでてきた、、、
ってなるのが楽しい森見作品。
私は四条界隈によく行くので
この作品に出てくる出てくる地名はだいたい位置関係が分かってお話以外の部分でも楽しめました。
人間とたぬきと天狗が混じってる世の中
ホントだったら楽しそうだなぁ
アニメも見てみようかな-
初めまして、あやのゆさん!夜遅くに失礼します。京都ですか・・・実は、私の弟が京都市に住んでいます。コロナ過、心配で先日メールしたばかりです。...初めまして、あやのゆさん!夜遅くに失礼します。京都ですか・・・実は、私の弟が京都市に住んでいます。コロナ過、心配で先日メールしたばかりです。親近感みたいな感じでコメントさせて頂きました。ごめんなさい(^-^;
良い本、楽しい本に出会えるといいですね。
o(^-^)o2021/04/19
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「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
「Amazon内容紹介」より
もうどこに行ってもこの人もしかして本当は狸じゃないか、と思うようになってしまう.特に大学なんかうようよいるんじゃないか.何か阿呆なことがあっても、きっと狸がいたんだろう、と納得するだろう.いいんじゃないか.
我々は、そして今日も奇行にはしる.
面白きことは良きことなり! -
今は亡き偉大なる父、雷が苦手な優しい母、生真面目で堅物な長兄、とんとやる気のない次兄、純真で頼りなき弟、そして阿呆な主人公である三男・下鴨矢三郎。京都の街で繰り広げられるは、偏屈ジジイである恩師の届かぬ片思いと数々の悶着、宿敵・夷川家とのてんやわんやの攻防戦。でもこれは全部、狸と天狗とたまに人間たちのお話。狸界を震撼させる狸鍋騒動とそれに乗じた陰謀に、団結して立ち向かうのだ、下鴨兄弟。毛深きモフモフの家族愛と少しの涙が、今日も優しくコロコロと転がり続けていく。
面白おかしきことも、悲しいのに許してしまうことも、すべからく阿保の血のしからしむところのようだ。一緒になって大声で叫びたい、くたばれ!
私も森見さんのこのシリーズは大好きです。
森見さんの作品はキャラクターがいいですよね...
私も森見さんのこのシリーズは大好きです。
森見さんの作品はキャラクターがいいですよね。
実在したら大変だけど。。
これからもよろしくお願いします(*^^*)