不連続の世界

著者 :
  • 幻冬舎
3.40
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本棚登録 : 1339
感想 : 224
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015395

感想・レビュー・書評

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  • 2話目までは『月の裏側』に関係があるのかなぁと思ったが、3話目からは雰囲気が違った。 作品の発表順じゃなくて最後に『夜明けのガスパール』を持ってきてくれて良かったと思う。もし、発表順に収録されてたら、1・2と3・4の印象の違いは埋まる気がするけど主人公が同じである意味は無くなってたと思う。それに『月の裏側』を含めた不思議な世界が否定された気がしてたと思う。 できれば最後までチョット謎残しモヤモヤ系で行って欲しかったなぁ・・・。 『ガスパール』の毛の話はゾッとした。

  • 買うほどではないが、面白かった。恩田陸さんっぽい話。結構怖いというか不気味というか、なかなかホラー系だった。あと人物がパーフェクトすぎたりして、恩田さん夢見てるなぁ、という感じ。
    最後の話は微妙。

  • もうひとつ恩田さん。
    幻影キネマが面白かったな。
    直前まで読んでたからか
    夜明けのガスパールと、いのちのパレードの夜想曲は
    乙一さんっぽく感じた。

  • 個人的に最近の恩田作品、途中まで面白いけど結末がう~ん・・ていうのが多かったが、この短編連作は着地点がしっかり決まってて面白かった。『月の裏側』を読んだのがずいぶん前なので多聞どんな人だっけ?と思いつつ読んだが、こんなに印象がつかみにくく姿かたちが薄いキャラだっけ?(その理由は最終話でわかる仕掛け)パッセンジャーという形容はぴったり。トラベルミステリというのも情緒があり、都市伝説的なぞわりとする怖さやどこか時間軸が狂ってる感覚が味わえるのも好み。『悪魔を憐れむ歌』『幻影キネマ』『夜明けのガスパール』が◎

  • あんまりよくわからなかったので、一章で読み終えた。途中で読むのをやめることは、ほぼないんだけど続きが気にならなくなっていたので、終了ー。
    ホラー系はすきじゃないね。

  • 怖かった。
    でも、美しかった。
    これが、郷愁か。

  • 「月の裏側」の多聞が主役の中篇5作。
    「悪魔を憐れむ歌」が一番印象に残った作品。世の中で怖いのは、不可解な現象より、やはり人間の意思が介在した出来事だな、と思った。霊的現象より、凄味があるような気がする。
    「砂丘ピクニック」では、砂丘で遠近感が狂うという件に共感。鳥取砂丘を訪れたときに全く同じ印象を抱いたので、当時のことを思い出したくらいだった。

  • ちょっとこわかったー

    でも読み進めたくなる怖さだね!

    最後の話だけつまんなかったなー

  • 怪異って、人の記憶・感情が混戦してできあがるもの。
    そういうテイストなんだけど、「悪魔を憐れむ歌」だけ、ホンモノの怪異譚だ。
    人の悪意の話。この話しが、一番気持ち悪い。

    日常の表面を、一枚剥いたら、気持ち悪いのが潜んでますよ。っていう話です。
    いやー、気持ち悪い。

  • 主人公の塚崎多聞は【月の裏側】にも登場した人物らしいのですが、私は未読。
    でもそれとは関係なく、今回の作品にはあまり引き込まれなかったのが残念でした。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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