- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344015395
感想・レビュー・書評
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2話目までは『月の裏側』に関係があるのかなぁと思ったが、3話目からは雰囲気が違った。 作品の発表順じゃなくて最後に『夜明けのガスパール』を持ってきてくれて良かったと思う。もし、発表順に収録されてたら、1・2と3・4の印象の違いは埋まる気がするけど主人公が同じである意味は無くなってたと思う。それに『月の裏側』を含めた不思議な世界が否定された気がしてたと思う。 できれば最後までチョット謎残しモヤモヤ系で行って欲しかったなぁ・・・。 『ガスパール』の毛の話はゾッとした。
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個人的に最近の恩田作品、途中まで面白いけど結末がう~ん・・ていうのが多かったが、この短編連作は着地点がしっかり決まってて面白かった。『月の裏側』を読んだのがずいぶん前なので多聞どんな人だっけ?と思いつつ読んだが、こんなに印象がつかみにくく姿かたちが薄いキャラだっけ?(その理由は最終話でわかる仕掛け)パッセンジャーという形容はぴったり。トラベルミステリというのも情緒があり、都市伝説的なぞわりとする怖さやどこか時間軸が狂ってる感覚が味わえるのも好み。『悪魔を憐れむ歌』『幻影キネマ』『夜明けのガスパール』が◎
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あんまりよくわからなかったので、一章で読み終えた。途中で読むのをやめることは、ほぼないんだけど続きが気にならなくなっていたので、終了ー。
ホラー系はすきじゃないね。 -
怖かった。
でも、美しかった。
これが、郷愁か。 -
ちょっとこわかったー
でも読み進めたくなる怖さだね!
最後の話だけつまんなかったなー -
怪異って、人の記憶・感情が混戦してできあがるもの。
そういうテイストなんだけど、「悪魔を憐れむ歌」だけ、ホンモノの怪異譚だ。
人の悪意の話。この話しが、一番気持ち悪い。
日常の表面を、一枚剥いたら、気持ち悪いのが潜んでますよ。っていう話です。
いやー、気持ち悪い。 -
主人公の塚崎多聞は【月の裏側】にも登場した人物らしいのですが、私は未読。
でもそれとは関係なく、今回の作品にはあまり引き込まれなかったのが残念でした。