- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344016552
作品紹介・あらすじ
あの日、あの時、あの場所で消えたあなたの記憶、探しにいきます。「探索のプロ」を自任する著者は、縁もゆかりもない赤の他人のために、不安を抱きつつも世界へ飛び立った。時空を超えた空前のドラマが、いま始まる。
感想・レビュー・書評
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未知のものを探して世界の辺境を旅してきた著者。この本は、他人から依頼を募集してその人が過去に会った人を探すというプロジェクト。探索の紆余曲折、悪戦苦闘が面白おかしく描かれる。
いろいろな言葉を操れるとはいえ、著者の人間力、突破力にはいつも感心する。次々ページをめくりたくなった。世界には様々な人がいて、それぞれの人生を送っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無計画すぎる高野さんは相変わらずだけど、見ず知らずの日本人を葬式に連れて行ってまで親切をするタイ人に驚き。
子供を叱らない、クラクション鳴らさないのがタイ人。
ルワンダ、コンゴの関係。リチャード氏の壮絶な人生が何よりすごい。
「ホテルルワンダ」を観て分かった気になってはいけないということを気付かされた。 -
高野秀行さんの本はいつでも星五つだな。
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この人の本を読むのは初めて。ブクログで結構読んでる人がいたので読んでみましたが、面白かった。疲れていて何も考えたくない状態の頭だったけど楽しく読めて良かったです。恐らく今後の人生で海外に行くことはないであろう私なのでこういう本で楽しませてもらうのもいいかな。他の本も読んでみたいです。なにがいいかな?
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旅先で出会ったあの人は今、どうしているのか。そういった人々の記憶をたどって人を探し出す、というのがこの本のテーマ。著者の取り組む依頼はどれも情報が曖昧で本当に見つかるのか、と心配になるほど。しかし著者は持ち前の捜索力で探し人を見つけていく。探し人たちはひとクセもふたクセもあり、依頼文からでは思ってもみなかった様々なドラマが待っていた。
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旅行(秘境?)ライターが、「他人の」思い出を追いかける。
他人の思い出を聞き、その思い出にかかわる人を世界規模で探す。簡単そうに見えるが、探している著者自身、探偵や人探しのプロというわけではなく、また、依頼してくる人の思い出や記憶というのもかなりあいまいな部分も多い。
相当苦労したようだが、著者自身のこれまでの旅の経験をもとに、意外な伝手で、意外な方法で依頼を解決していく。 -
一月でタイ・セーシェル・南ア・セルビアを廻り,リクエストのあった人を探す~§1タイ南部でかつてのスーパー小学生を探す-§2タイ北部でミャンマー難民の辺境ガイドを探すが失敗-§3セーシェルでインド人春画おやぢを見つけるが結構大物だった-§4南アでコンゴから逃げて逃げて南アに移った高野の知り合いをみつけると大統領が父から息子に代わって,南アでも良い暮らしを手に入れていた-§5カンザスに一緒に留学していたセルビアの男は結構苦労しながら,町の顔役のような感じだったが,苦労が忍ばれる-~酒が入らない‥若しくは‥酒が飲みたいという話がなくてほっとする。Webで公募したら26件の応募があったらしい。尤も,工夫をした探し方をすればこんな苦労はしなくても済んだのではないかと思われるんだけど
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軽いタッチで面白く、一気に読んでしまった。
けれど、内戦、民族紛争、貧富の差、治安の差、、、知らなかった現実の一部を具体的に見せられたようで、考えさせられもした。
高野さんのほかの著書も読んでみたくなった。